HOME |「村山談話すべて踏襲」 官房長官 首相発言を修正 (各紙)これも選挙対策かな。選挙公約に盛り込んでください |

「村山談話すべて踏襲」 官房長官 首相発言を修正 (各紙)これも選挙対策かな。選挙公約に盛り込んでください

2013-05-11 20:42:43

官房長官談話でなく、首相談話で明確化してください
官房長官談話でなく、首相談話で明確化してください
官房長官談話でなく、首相談話で明確化してください


各紙の報道によると、菅義偉官房長官は十日の記者会見で、アジア各国から批判が出ている安倍首相の「過去の戦争責任についての見直し」姿勢について、「安倍内閣としては侵略の歴史を否定したことは一度もない。(村山談話を含め)全体を引き継ぐということだ」と述べた。村山談話は、1995年、当時の村山富市首相が過去の植民地支配と侵略を認め、謝罪したもの。安倍首相は、同談話について「そのまま継承しているわけではない」と国会答弁で否定的な姿勢をとってきた。

しかし、今回の菅官房長官の発言は、首相の否定的姿勢を含めて、安倍内閣として、日本の侵略を認めた部分も含め、村山談話全体を踏襲する考えを明言したことになる。安倍内閣のこれまでの歴史認識に対しては、中国や韓国だけでなく米国からも懸念の表明が相次いでいることに配慮するとともに、夏の参院選挙も意識したとみられる。


 菅氏は、これまでの内閣の発言について「安倍内閣としては歴代内閣の立場を引き継ぐと言ってきた。(談話は)長いから、一言一句言うわけにはいかない」と説明。内閣として「未来志向」の新たな談話を出す方針もあらためて強調した。菅発言は事実上の首相発言の修正だが、安倍首相自らが同様の発言をいつするか注目される。また今回の修正が本意ならば、自民党の選挙公約に盛り込むべきとの指摘もある。