日本ASEANセンターの醜聞 シンガポール人に不透明支出(河野ブログ) 事務総長は民間出身の大西克邦氏
2013-05-20 18:49:44
「なんちゃって国際機関」の代表格であるASEANセンター。またしてもスキャンダルが発覚した。
2011年12月10日のブログにこう書いた。「シンガポールから、シンガポール政府が関知していない人間がセンターにいるとの知らせ。職員名簿を見ても、載っていない。
あれはいったい誰だと問い詰めると、コンサルタントです。仕事は何かとさらに詰めると、英語のネイティブチェックです。いくら支払っているのかとたずねると、年俸900万円です。
いったい何を考えているのか。英語のネイティブチェックに900万円!?しかも、金土日休みということで、週に4日しか働いていない!
誰がどういう経緯で、シンガポールの人間を、こんなおかしな待遇で雇うことになったのか、しかも職員名簿にも載らない形で、を明らかにするように外務省が調査する。(センターの管理部門のトップは外務省なのに。)」
この週休3日で英語の翻訳のチェックをやって年俸900万円をもらっていたシンガポール人は、すぐさまお引き取りいただき、こんな馬鹿な採用をしたASEANセンターの事務総長以下、きつく叱責された。
その解雇されたばかりのシンガポール人に、なんと昨年、285万円の謝金がASEANセンターから支払われていた。表向きは、ASEANセンターがシンガポールで開催したフォーラムのコンサルタント料。またしても事務総長決裁だという。
さすがにセンターをかばい続けてきた外務省も、「開いた口がふさがりません」。そしてこの件で、ガバナンスの問題が浮き彫りにされた。
ASEANセンターのパートナーであるASEAN諸国も、もはやこうしたセンターの問題を外務省に指摘してもしかたないと、気がついても理事会でも問題提起をしなくなった。
その代わり、ASEANセンターの問題はコウノタロウにやらしておけ、とばかりにこっちに様々な情報がもたらされる。私が外務省にこのことを指摘するまで、外務省はまったく気がついていなかった。
「なんちゃって国際機関」は必ず腐敗する。さあ、外務省、どうする!?
http://www.taro.org/2013/05/post-1350.php