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マヨネーズのキューピー イスラム圏での製品販売で シンボルマークのキューピー人形から羽を削除(各紙)

2013-05-27 20:28:43

イスラム圏では背中の羽がなくなったシンボルマークが使われる
 

イスラム圏では背中の羽がなくなったシンボルマークが使われる
イスラム圏では背中の羽がなくなったシンボルマークが使われる


各紙の報道によると、マヨネーズ等の食品生産のキユーピーは、東南アジアのマレーシア、インドネシアの2カ国で、長年、家庭用マヨネーズのシンボルマークとなっている「キューピー人形」の一部を変更した。包装に描かれる人形の背中の羽をなくし、全身から顔と手だけにした。両国は偶像崇拝を禁じるイスラム教徒が多いため、キューピー人形が天使と受けとられて問題になる恐れがあるためという。

 同社によると、両国向けのマヨネーズは2010年からマレーシアで製造している。イスラム教の規律に従い、製造段階で豚肉やアルコール類を使わず、政府認証を受けている。だが、11年夏ごろ政府機関から「シンボルマークが天使と認識されて異論が出る可能性がある」との注意を受けていたという。

 11年から同じイスラム圏のインドネシアでも販売を始めており、今回、両国でのキューピー人形から羽を取り除くことにした。販売先の文化・宗教に配慮して商品・サービスを手直しすることは、CSR(企業の社会的責任)の一つともいえる。

 日本でもおなじみのキューピー人形は、米国のイラストレーター、ローズ・オニールが考案したもの。キューピー社では、マヨネーズを発売した1925年から商品に付けており、日本国内では、人気キャラクターの元祖の一つになっている。 

 

http://www.kewpie.co.jp/