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福島県内の放射線量をタクシーで測定 走行ルートの数値をマップ化 「走るモニタリングポスト」に(福島民友)

2013-06-08 16:04:52

タクシーで線量を測定するシステムを開発した西條社長(左)と斎藤社長
 

タクシーで線量を測定するシステムを開発した西條社長(左)と斎藤社長
タクシーで線量を測定するシステムを開発した西條社長(左)と斎藤社長


福島県下の西条タクシー(郡山市、西條勝昭社長)と三和製作所(大玉村、斎藤雄一郎社長)、エヌエムビー(郡山市、大竹雄一社長)は7日までに、タクシーを活用して空間放射線量を測定するシステムを開発した。同タクシー5台を使って同日から、運用を開始した。
 固定されているモニタリングポストでの計測だけでなく、一般市民が日常利用する生活道路の空間放射線量について情報提供しようと開発。タクシーに線量計を付け周囲の線量を測定し、タクシー内のタブレットに数値が表示されるほか、情報を集約することでタクシーが走行した道路の線量をマップにデータ化できる。

 
 同タクシーによると、1台当たり1日平均250~300キロ走行する。ランダムに走行するタクシーで線量を測定することで「走るモニタリングポスト」として、より正しい情報を提供していくという。現在104台のタクシーがあり、将来的には線量計の搭載を増やして、一般市民もスマートフォンやパソコンなどで毎日の線量データをリアルタイムに得ることができるようにする考え。

 
 また、行政などにも協力を呼び掛け、より広範囲でのマップ作成を目指すほか、除染活動などにも寄与したいという。西條社長は「線量を『見える化』することで安心を提供し、風評被害をなくしたい」としている。

 

 http://www.minyu-net.com/news/topic/130608/topic2.html