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ISO、水再利用に関する国際規格を策定へ-日本に主導権(日刊工業)

2013-06-19 11:52:44

日立の下水道処理プラント
日立の下水道処理プラント
日立の下水道処理プラント

 国際標準化機構(ISO)は水の再利用に関する国際規格を策定するための専門委員会を設置し、幹事国に日本と中国を選んだ。下水を再生利用する水処理システムや水処理膜の性能を評価する基準などをつくり、2016年にも規格を発行する。


 下水の再生利用には浄化して放流する場合と比べて高度な処理技術が求められ、日本の水処理関連企業が高い技術力を持つ。水不足などを背景に各国で再生水への需要が高まる中、国際規格づくりを日本が主導できれば、官民で取り組む水関連のインフラ輸出の拡大に弾みが付く。


 日本はイスラエルや中国と共同で水の再利用に関する国際規格の策定をISOに提案し、専門委員会の設置が決まった。幹事国は日本と中国が担い、議長はイスラエルが務める。日本が水分野で幹事国を担うのは初めて。国土交通省と経済産業省が支援した。


 日本は再生水利用システムにおけるリスクと性能の評価について規格づくりの議論を主導する。