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ヨーロッパ、米国でも、中国漢方薬草から高濃度の残留農薬を検出 日本ではどう?政府は至急調査すべき(Greenpeace)

2013-07-02 11:16:14

農薬散布の準備をする農夫
農薬散布の準備をする農夫
農薬散布の準備をする農夫


6月24日に、グリーンピースが中国国内で購入した漢方薬草から高濃度の残留農薬が検出された件をお知らせしました。この調査結果のニュースはCNN(注1)、AFP(注2)などが伝えたことで世界中に広がりました。 それから一週間。

今回(7月1日)は、グリーンピースが中国国外で購入した、中国漢方薬草の残留農薬結果について発表しました。

この調査では、ドイツ、フランス、オランダ、英国、米国、カナダで購入した漢方薬草36サンプルを調査し、その結果32サンプルで3種、もしくはそれ以上の残留農薬を検出しました。

今回の結果も、前回の中国国内の漢方薬草を調査した結果内容と同様に心配なものでした。

【中国国外で購入した漢方薬草の調査結果:概要】

  • 17サンプルからWHOによって「極めて有害」、もしくは「有害性が高い」とされる農薬が検出

  • カナダとドイツで購入したハニーサックルのサンプルから、それぞれ24種、26種の残留農薬を検出

  • 26サンプルからEUの定める残留農薬基準を超えた残留農薬を検出


日本に輸入されている漢方薬草についても、行政や輸入業者、市民などによる様々な形での調査が必要です。

グリーンピースは、各国で農薬の厳しい検査基準の必要性を訴えるとともに、農薬を大量に必要とする工業的な農業からの脱却と、有機農業を広く進めるための資金投資を推進するよう政府と企業に訴えています。

今回の調査結果について詳しくは以下の英語レポートをご覧ください。

「中国漢方薬草:健康の妙薬、それとも農薬カクテル?(7ヵ国の調査結果版)(Chinese herbs: elixir of health or pesticides cocktail?)」(英語)

 

【参考: 中国国内で購入した中国漢方薬草の残留農薬調査結果は以下のブログから】

「中国漢方薬草から違法・高濃度の残留農薬を検出」 (2013年6月24日)

 

(注1)

CNN: 「中国で購入した漢方薬から『相当量の残留農薬』 グリーンピース発表」 (2013年6月27日)

(注2)

AFP : 「中国の漢方薬草から高濃度の残留農薬、グリーンピース」(2013年6月25日)

 

 

http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/45789/