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日本、太平洋の公海上で レアアースの独占探査権取得へ 国連国際海底機構理事会(各紙)レアアースの中国依存脱却の可能性

2013-07-20 17:05:23

南鳥島
南鳥島
南鳥島


各紙の報道によると、国連の国際海底機構理事会は、日本が求めていた南鳥島沖の公海上でのレアアース(希土類)を多く含む海底地層コバルトリッチクラストの独占探査権を承認する見通しとなった。公海でレアアースを採掘できれば、レアアース調達の中国依存から脱却の可能性が高まる。

公海で日本が海底の探査鉱区を取得するのは26年ぶり。探査の対象となるコバルトリッチクラストの承認は世界初で、将来は同鉱区での生産につながる可能性が高い。

国連国際海底機構理事会はジャマイカの首都キングストンで会合を開いており、月内にも承認される見通しだ。

承認される海域は、日本の領土である南鳥島沖600キロメートルの6カ所3000平方キロメートルの領域。15年間の排他的探査権を取得する。


日本政府は申請に必要な分布調査を1987年に開始。2012年7月に政府系の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が鉱区を申請していた。




 政府は海洋資源調査船の「白嶺」を派遣して埋蔵量調査に入る。公海海底のコバルトリッチクラストの採掘ルールはまだ決まっていないが、経済産業省幹部は「日本が探査権を得た鉱区では単独採掘できる見込みが大きい」という。

ただ、コバルトリッチクラストの採掘やレアアースなどを抽出する技術は確立していない。このため経産省は、鉱区の取得を受けて、低コストの生産技術の研究も本格化させる。