タイで工業団地周辺がまた浸水、東芝、キャンノンなどの現地工場も 政府は2年前のような被害想定せず（Reuters)
2013-09-26 17:33:30
［バンコク ２６日 ロイター］ – タイの首都バンコク北東に位置する３０４工業団地近くの川が氾濫し、２６日には団地周辺が水浸しとなった。２０１１年の洪水がもたらした壊滅的な事態に再び陥ることへの懸念が強まっているが、同工業団地の責任者は、水は団地内に入り込まないと説明している。
バンコクから北東に１３５キロメートル離れた３０４工業団地には１１０の工場が並び、その多くは日本企業が所有する。
２０１１年の洪水ではタイ全土で８００人以上が死亡、産業に深刻な混乱をもたらし、この年の経済成長率はわずか０．１％に鈍化した。タイは電子部品、ハードディスクドライブ、自動車部品の主要供給国であるため、世界の供給網に影響が及んだ。
タイ政府は、今回の降雨量が当時ほど多くないこと、ダムの水位が２０１１年の洪水時のような満水には程遠いことから、２０１１年の事態が再び繰り返されることはないと説明している。
豪雨のため、３０４工業団地から８キロ離れたプラチンブリ川が２５日氾濫し、団地が浸水したと報じられたが、同団地の幹部Poolsak Sutanthavibul氏はこれを否定。「川岸の住民が洪水の影響を受けたが、われわれの工業団地に影響はない。団地の海抜は最も高いところで２２メートルある」とロイターに語った。
３０４工業団地で操業する企業には、東芝セミコンダクタ・タイ、ＨＧＳＴタイ、キヤノン・タイ、タイの商社バーリ・ユッカー（ＢＪＣ）BJC.BKなどが含まれる。
http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPTYE98P04V20130926
Research Institute for Environmental Finance