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地震:米東部でM5.8…原子炉2基停止(毎日)

2011-08-24 16:15:51

米首都ワシントンの中心街で地震に戸惑う人々=2011年8月23日、AP
米首都ワシントンの中心街で地震に戸惑う人々=2011年8月23日、AP


【ワシントン白戸圭一】米東部バージニア州で23日午後1時51分(日本時間24日午前2時51分)、マグニチュード(M)5.8の地震が発生し、米東海岸の広い範囲で揺れを感じた。首都ワシントン市内などで建物の壁が壊れるなどの被害が出た。



 米地質調査所によると、ワシントンで近郊を震源とする地震による一定の揺れを感じたのは、1918年以来93年ぶり。米国には日本のような震度階級制度は存在しないが、ワシントン市内の揺れは日本の震度3~4程度に感じられた。だが、住民の多くが生まれて初めて体験する地震に一時パニック状態となり、地震への備えのない米東部社会の脆弱(ぜいじゃく)さを浮き彫りにした。

 同調査所によると、震源はワシントンの南西134キロで、震源の深さは約6キロ。

 米原子力規制委員会によると、震源近くのノースアナ原子力発電所の原子炉2基が運転を停止した。また六つの州の12の原子炉で「通常と異なる現象」があったが、放射能漏れなどの事故は起きていないという。

 ワシントンやニューヨークの空港、駅は一時閉鎖され、携帯電話が一時不通になったり一部地域で停電が発生した。米メディアは地震関連の報道一色に切り替わり、ワシントン市内ではホワイトハウス、連邦議会などの職員も屋外に避難した。ワシントン市内のオフィスビルから路上に避難したミシェル・キンケイドさん(26)は「恐怖で思わず叫び声を上げた。こんな体験は初めて」と興奮した様子で話した。

http://mainichi.jp/select/today/news/20110824k0000e030015000c.html