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「ペコロスの母」静かに逝く 岡野光江さん 91歳 (東京)

2014-08-25 22:51:01

岡野雄一さん(左)の頭をなでる在りし日の母光江さん=2012年8月撮影
岡野雄一さん(左)の頭をなでる在りし日の母光江さん=2012年8月撮影
岡野雄一さん(左)の頭をなでる在りし日の母光江さん=2012年8月撮影


認知症の母と息子の切なくもユーモラスな日常を描き、本紙に連載中の漫画「続・ペコロスの母に会いに行く」のモデルになった岡野光江(おかのみつえ)さんが二十四日、長崎市のグループホームで老衰のため亡くなった。九十一歳。


 熊本県出身。夫を亡くした二〇〇〇年ごろから認知症の症状が出始めた。岡野さんの息子で、長崎市在住の漫画家岡野雄一(ゆういち)さん(64)が、光江さんを主人公にした漫画「ペコロスの母に会いに行く」(西日本新聞社刊)を執筆。「ボケるとも悪か事ばかりじゃなかかもしれん」とのメッセージが共感を呼び、二十一万部以上を発行。映画・ドラマ化もされた。




 雄一さんは「母は半分生きて、半分亡くなっているような時間を過ごし、静かに着地してくれた。『産んでくれて』とかいろんな意味を込めて『ありがとう』と伝えました」と語った。




 通夜は二十五日午後七時から、葬儀・告別式は二十六日正午から、長崎市光町一六の一八、平安社長崎斎場本館で。喪主は長男雄一さん。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014082502000225.html