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東京地検 徳洲会事件で 徳田虎雄氏を不起訴・捜査終結へ ALS患者の徳田氏を捕えきれず 地検も”氷水”を頭からかぶるか(各紙)

2014-08-25 23:31:12

徳田虎雄氏
徳田虎雄氏
徳田虎雄氏


各紙の報道によると、東京地検特捜部は、医療法人徳洲会グループを巡る病院ぐるみの公職選挙法違反事件で、首謀者とみなしていた徳田虎雄元理事長(76)を不起訴(起訴猶予)処分とし、近く、一連の捜査を終結する方針という。

地検の不起訴方針は、虎雄氏が難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)で療養中のため、起訴しても裁判で刑事責任を問うのは困難と判断したため、と報じられている。


 

特捜部は昨年末、虎雄氏の親族やグループ幹部ら計10人が、徳田毅元衆院議員(43)の選挙において買収などの公職選挙法法違反の活動をしたとして起訴した。このうち、これまでに9人の有罪判決が確定している。特捜部は、虎雄氏が違法な選挙運動全体の「総括主宰者」だったと認定していたが、ALSの病状などを考慮して在宅で取り調べ、他の容疑者の一括起訴の際も、判断をいったん見送る「中止処分」にしていた。

 

関係者によると、虎雄氏の病状では仮に起訴しても公判への出廷は困難とみられるという。ただ、同氏の病状は捜査の段階で既に明らかになっており、最終段階での不起訴判断は遅いとの見方もできる。同事件は単に徳洲会だけでなく、徳洲会、虎雄氏から、他の政治家や官僚に対するおカネの流れの解明に期待が寄せられていただけに、「大山鳴動」の印象も強い。

地検による不起訴の方針は、ALS患者救済の国際的キャンペーンに乗じて判断されたわけでもないだろうが、不透明感は残る。