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大和証券が男性社員に”追い出し部屋”強要。「組織的嫌がらせで退職迫った」。大阪地裁が認定、賠償命令(各紙)

2015-04-25 14:12:54

daiwashouken無題
daiwashouken無題各紙の報道によると、大和証券からグループ会社に出向、転籍した男性社員(42)が、一人だけの部屋での勤務など、いわゆる「追い出し部屋」などの嫌がらせで退職を迫られたとして、大和証券などを訴えていた訴訟で、大阪地裁(中島崇裁判官)は24日、原告の主張を認め、「退職に追い込むための嫌がらせが組織的かつ長期にわたり行われた」とし、計150万円の賠償を命じた。

男性が出向、転籍を命じられたのは、大和証券グループ会社の日の出証券(大阪市)。判決によると、「他の社員から隔離し、実績のほとんど上がらない新規顧客開拓業務のみをひたすら行わせる嫌がらせがあった」と指摘。パソコンから共有フォルダに接続できず、全部員参加の朝会にも出席できなかった点も挙げ「およそまともな処遇とは言い難い」とした。

 


 男性は1998年に大和証券に入社し、2012年10月に日の出証券に出向。約4カ月間、1人だけの部屋で勤務させられた。




ただ、男性が、出向から約半年後の転籍が無効として大和証券社員としての地位確認の請求については、男性と会社側の「合意は有効」として認めなかった。