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東京豊島区の公園での高濃度放射線量、土中から金属製カプセルを回収。ラジウム226を検出(各紙) 放射線治療関係者の投棄か

2015-04-28 23:52:13

東京都豊島区の公園の土の中から見つかった、放射性物質を含む金属製カプセル(日本アイソトープ協会提供)
東京都豊島区の公園の土の中から見つかった、放射性物質を含む金属製カプセル(日本アイソトープ協会提供)
東京都豊島区の公園の土の中から見つかった、放射性物質を含む金属製カプセル(日本アイソトープ協会提供)


東京都豊島区にある「池袋本町電車の見える公園」で高い放射線量が測定された問題で、豊島区は28日、土の中から掘り出した金属製カプセルから、原因とみられる放射性物質ラジウム226が検出された、と明らかにした。

発見されたカプセルはステンレス製。長さ3ミリ、直径3ミリの小さな円筒形をしている。洋数字の「1」が刻印されていた。公園がある場所は、平成18年まで東京都環境局のごみ収集車の駐車場などに利用され、その後、平成21年にさら地化された。その際、土壌汚染対策として鉛は処理したが、放射線量検査は行っていなかった。

 

同公園では、滑り台などが組み合わされた子ども向けの遊具のそばの地表から1時間当たり最大で480μロシーベルトの高い放射線量が検出され、区は同公園を立ち入り禁止にして、調査、原因物質を取り除く作業をしていた。

 

カプセルを含む周辺土壌を取り除いた後の放射線量に異常はなかったことから、区は26日から公園を一般に開放している。

区から依頼を受け調査していた「日本アイソトープ協会」によると、ラジウムはがん治療や、放射線測定器の機能チェックなどに使用されていたが、ガスが発生することがあるなど取り扱いが難しいため、最近は国際的に使用が控えられているという。

 

放射線治療に関係した何者かが、故意か、あるいは不注意で、カプセルを放置した可能性がある。