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資源リサイクル大手2社が経営統合-エンビプロとスズトク、来年後半にも持ち株会社(日刊工業)

2015-08-06 11:49:47

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東証2部のエンビプロ・ホールディングスと、スズトクホールディングス(東京都千代田区)の資源リサイクル大手2社は、経営統合で基本的に合意した。まず、2016年後半にも持ち株会社を設立、19年をめどに経営統合を目指す。2社は14年12月に包括業務提携しているが、より強固な関係構築に踏み込む。

 

2社統合後の売上高は単純合算で約920億円。資源リサイクル業界で最大級になる見通し。経営統合に伴う両社の出資比率、人事などの経営体制は今後検討する。

 


 14年12月、両社は鉄鋼製品の原料となる鉄スクラップなどの回収、加工、販売や間接業務で包括業務提携を結んだ。その後北海道、東北などの鉄スクラップ大手や非鉄、家電、紙などリサイクル5社と提携を拡大している。

 

「総合資源リサイクルメジャーを目指すには2社では不十分。欧米メジャーに対抗するには2000億円以上の売り上げ規模が必要。戦略的経営統合を進める」(スズトクHD首脳)と、提携企業などに対して資本参加を求めていく考え。

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 両社は参画を促すため、一定の出資を求めるオーナーシップ制度の導入などを検討。経営の自由度を残しながら、従来の事業を継続できる経営形態を模索している。7社を単純合算すると売上高は約1500億円となる。

 

両社は当面、既存のタイ、ベトナムなどの海外拠点を活用しながら、成長が見込まれる東南アジア諸国連合(ASEAN)や、インドなどの南アジアをターゲットに、海外体制を強化する方針。

 

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150806aaas.html