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米コロラド州 環境保護庁(EPA)の作業ミスで 廃鉱山の排水が河川に流出、亜鉛、銅など重金属含有1万㎥超 コロラド州が非常事態を宣言(CNN)

2015-08-12 08:55:45

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 (CNN) 米コロラド州で環境当局の作業員が鉱山から出た排水を誤って川に放出する事故があり、同州ラプラタ郡のデュランゴ市は10日までに、非常事態を宣言した。

米環境保護局(EPA)によると、同州南部で5日、廃坑になった鉱山から出た推定約3785立方メートルの汚水がアニマス川に流出した。川の水は濁った赤茶色に染まり、EPAは地元住民対して川に近付かないよう呼びかけている。

EPAはこの日、デュランゴ近郊にあるゴールドキング鉱山から汚水をくみ出して処理する作業を予定していたが、重機を使った際に手違いで汚水が流出し、アニマス川に注ぐ小川に流れ込んだという。汚水はそれまで鉱山付近の貯水場に貯めてあった。

州の公園野生生物保護当局によれば、陸上に生息する野生生物への影響は最小限に抑えられる見通し。しかし魚類は水質の変化による影響を受けやすいという。

当局によると、排水には鉄や亜鉛、銅を中心とする重金属が含まれていると見られる。赤茶色の流れはコロラド州南部を経て、アニマス川がサンフアン川と合流するニューメキシコ州との国境付近にまで達した。

週末にかけて現場を視察したニューメキシコ州のマルティネス知事はCNN系列局KRQEの取材に対し、「言い表すことさえできない規模だ」と絶句した。

アニマス川沿いに住む住民は汚染水のために井戸が使えなくなったと訴え、「川を見て泣いた」と話している。

 

http://www.cnn.co.jp/usa/35068640.html

(CNN) 米コロラド州で廃鉱になった鉱山からの汚水が河川に流出した事故で、流出した汚水の量は当初の推定の3倍を超す1万1000立方メートル以上に上ることが分かった。

同州のヒッケンルーパー知事は10日に非常事態を宣言。黄色く濁った汚水は同州からニューメキシコ州にまで達している。

この事故では5日、廃鉱になったゴールドキング鉱山から汚水をくみ出して処理する作業を行っていた米環境保護局(EPA)の職員の手違いで、鉱山からの排水がコロラド州を流れるアニマス川に流出した。

排水には鉄や亜鉛、銅を中心とする重金属が含まれていると見られる。EPAは川の水を採取して検査を行っているが、事故から5日たった今も、汚染の程度や周辺の住民や事業所に与える影響について詳しいことは分かっていない。

汚水はアニマス川と合流するニューメキシコ州のサンフアン川にも流れ込み、流域の一帯に危険が及ぶ恐れがある。EPAはサンフアン川に面した取水工場のある9カ所で採取した水も検査している。

飲用水の検査はこれとは別に、州の環境保護当局が実施しているという。

汚水を流出させたEPAの過失や事後対応に対しても批判が強まっている。先住民が住む準自治領ナバホ・ネーションは、EPAを相手取って法的措置を講じると表明。ニューメキシコ州環境局も、EPAは同州の住民に対する注意喚起を怠ったと非難した。

http://www.cnn.co.jp/usa/35068687.html