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政府、グリーンピース抗議船の辺野古停泊を却下 国に不服審査請求へ(各紙)

2015-11-05 12:32:29

henokoキャプチャ

 国の機関である沖縄総合事務局(久保田治局長)は4日、名護市辺野古新基地建設に反対するため辺野古沖周辺に停泊予定だった国際環境保護団体グリーンピースのキャンペーン船「虹の戦士号」(オランダ船籍、855トン)の許可申請を却下した。

 

 沖縄総合事務局は却下の理由として、「辺野古・大浦湾では米軍新基地建設のため立ち入り制限区域が設定されており、新基地の本体工事着工も始まっていることから、『虹の戦士号』が寄港することは同海域に混乱が生じやすくなるため、安全確保ができない」とした。

 

 これに対してグリーンピースは、辺野古への寄港を前提にこれまで海上保安庁と調整してきたことや、また2005年、07年に同様の抗議活動を展開した際は許可が出ていたことを説明したが、沖縄総合事務局の却下姿勢は変わらなかった。

 

Greenpeace1キャプチャ

 このためグリーンピースは、「安全確保」の基準や対象が明確ではなく、却下決定に至ったプロセスも説明も不十分として、行政不服審査法に基づき国土交通相に対し審査請求する、としている。

 
 グリーンピース・ジャパンによると、10月28日に船舶法に基づき大浦湾への停泊許可を申請。第11管区海上保安本部に航行予定を示し、日米両政府が辺野古沖に設定した臨時制限区域内には入らないことなどを打ち合わせしてきた、という。