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日本ハム球団の空港広告 アイヌ団体が「配慮に欠ける」と遺憾表明。「北海道は開拓者の大地」と宣言(各紙)

2015-11-09 15:19:32

nihonham2キャプチャ

 北海道・新千歳空港内に掲げられているプロ野球北海道日本ハムファイターズの巨大バナー広告が、「先住民族の権利を害しており遺憾」として北海道アイヌ協会(札幌市)が球団に申し入れをした。

 

 同広告は、6月から掲示され、来年1月までの予定で、空港内の出発ロビーに掲げられているバナー広告。縦5.5m、横2mの大きな広告4種類のうちの1種類。ファイターズの栗山英樹監督の写真とともに「北海道は、開拓者の大地だ」との大文字が表記されている。

 

 江戸時代以降に本格化した和人(日本人)による北海道開拓の歴史は、先住民族であるアイヌ民族にとってみると、「先住の土地から追われた負の歴史」でもある。このため「開拓者」という表現は、「侵略者」でもある。

 

nichihamuキャプチャ

 北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長は「アイヌが見たら泣きたくなる。4枚のうち1枚は取り下げるべきだ」と話している。日本ハムの球団関係者は共同通信の取材に「解釈の相違であって、スポーツにおいて何事にもチャレンジし、道を切り開くという意味で使った」と説明しているという。

 

 広告のほかの3種類は、大谷翔平投手の写真と「才能も、好き放題伸びる大地」、中田翔内野手の写真と「日本の四番は、北海道にいる」、陽岱鋼外野手と「海を渡る理由が、この大地にはある」と表現されている。

 

  歴史問題は日中、日韓においても問題視されているが、日本自身の歴史についてもしっかりと検証する必要があるようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20151108-00000023-jnn-soci