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大日本印刷(DNP) 新築・既築の窓ガラスに貼り付けるだけで採光効率を2倍アップのフィルム開発・販売へ。光熱費13%削減可能に(RIEF)

2015-12-10 16:01:01

DNP1キャプチャ

大日本印刷(DNP)は10日、窓に貼り付けるだけで、太陽光の採光が向上し、室内を2倍明るくする省エネ効果の高い採光フィルムを開発した。新築・リフォーム時の工事施工用に売り出す。

 

 新製品は「DNP採光フィルム(現場施工用)」。2016年1月に販売を開始する。窓から入る太陽光を天井などに効果的に反射、拡散させて、部屋全体を明るくする。日当たりの悪い北側の窓に同フィルムを使用した場合、使用前と比べて室内の明るさが2倍に向上し照明エネルギーを13%削減できるという。

 

 また表面が平滑なので、既存の窓ガラスに貼り付後、汚れの拭き取りなどの清掃が容易になるほか、窓ガラスが破損した際のガラスの飛散防止効果も得られる。さらに太陽光の紫外線を99%カットできるため、人体や家具、カーペットなどへのダメージも軽減できるとしている。

DNP2キャプチャ

 DNPはすでに10月、新築の住宅やオフィスビル向けに、2枚のガラスの間に採光フィルムを挟んで貼り合わせた「DNP採光フィルム(合わせガラス用)」を発売している。今回の製品を追加販売することで、新築と既築の両方の住宅やオフィスビルなどの窓ガラスへの対応が可能になるとしている。

 

 DNPは「環境とエネルギー」を事業の成長領域のひとつと位置づけている。省エネ対策で、リフォーム時や既築の住宅の窓に貼るウィンドウフィルムには、遮熱や断熱などの熱制御機能を重視した既存の製品はある。一方で太陽光を効果的に採り入れ、日中の室内を明るくすることで電力消費量削減を図る採光フィルムの需要も高まっている。

 

 このためDNPは、ディスプレー向け光学フィルムなどで培った光学設計や微細加工の技術を活かし、今回、既存の窓ガラスに貼り付けるタイプの採光フィルムを開発した。技術的には光を反射、拡散させる機能を、フィルムの表面ではなくフィルムの内部に持たせる構造にしたことで、表面が平滑な採光フィルムを実現した。

http://www.dnp.co.jp/news/10117500_2482.html