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東京霞が関の東京高裁、地裁入居の合同庁舎 アスベスト除去工事で飛散の可能性 法廷3分の1を閉鎖して調査へ(東京)

2015-12-16 00:17:41

saibanshoキャプチャ


東京高裁と地裁が入る東京・霞が関の合同庁舎で、アスベスト除去工事中の空調ダクトに近い複数の法廷でほこりのような粉が見つかり、高裁などは十五日、百六十八ある法廷のうち五十八を閉鎖した。粉の分析結果が出るまで数日間、使用を止める。

 

 数カ所で空気中の粉じん量を測定したところ、いずれの場所も環境規制の基準値未満だった。工事では外部への飛散防止策を取っており、高裁はアスベストが飛んだ可能性は低いとしているが、安全のため粉が見つかった法廷と、空調がつながっている法廷の使用中止を決めた。十五日は代わりの法廷で審理を行っており、影響は出ていない。十六日以降は法廷が確保できなければ、期日が変更になる可能性がある。

 

 高裁などによると、粉は十四日、合同庁舎東側、四階~八階の法廷や裁判官などの職員専用の通路で見つかった。付近では、十一月七日から土日と平日の夜間、空調用のダクト内に吹き付けられたアスベストの除去工事をしていた。

 

 裁判所の入り口や一部の廊下には、「本日、一部の法廷が変更となっております。ご理解とご協力のほどよろしくお願いします」との張り紙が掲示された。閉鎖された法廷では、人が間違って入らないよう、入り口をテープで目張りするなどしていた。

 

 ある男性弁護士は「原因がはっきりしないが、健康への悪影響が不安だし、裁判が延びれば困る。裁判所は一般の人も出入りする公共の空間なので、安全に関わる工事はしっかりやってほしい」と話した。

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015121502000242.html