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サントリー 100%植物由来原料のペットボトル開発へ。米ベンチャーと共同で。2021年には市場にお目見え(RIEF)

2016-01-14 16:07:40

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  サントリーは、植物由来原料100%のペットボトルの実用化に向けて動き出す。米国のバイオ科学ベンチャーのアネロテック社と共同開発で、テキサス州に実証プラントを建設する。2021年には「サントリー天然水」ブランドに投入する予定。

 

 サントリーホールディングスが13日、発表した。現在の「サントリー天然水」のペットボトルは、30%がサトウキビ由来の原料で、残りの70%は石油由来の原料。今回、この70%分について、非食用の植物由来(ウッドチップ)を使うことで100%化を完成させる計画だ。

 

 アネロテック社はニューヨーク州パールリバーに本社・研究開発拠点を置くベンチャー企業。非食用の植物由来原料jから、石油精製品と同一の性能を持つベンゼン、トルエン、キシレンなどを生成する技術開発を薦めている。共同の実用プラントは、アネロテック社が建設し、1月下旬に着工、2016年中に稼動する予定。サントリーは同社に対して開発資金を提供する。

 

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   サントリーは「人と自然と響きあう」を企業理念として掲げ、環境負荷低減活動を展開している。飲料水のペットボトルについては世界の海洋汚染の元凶になっているほか、各地で廃棄物問題を引き起こしている。このため、同社はこれまでも植物由来30%使用の国産最軽量のペットボトルを使うなどの取り組みを展開してきた。

 

 100%植物由来のボトルが開発されると、ペットボトルの廃棄後の自然分解や焼却が容易になる。また樹脂使用料の削減により資源の有効活用にも資する。石油由来の原料を使用する場合とのコスト面での優劣は、原油価格などに左右されるため、明確には言い難い状況。ただ、ペットボトル1本当たりのCO2削減率は、樹脂用より5割程度になるという。

http://www.suntory.co.jp/news/article/12563.html