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オリックス資源循環、DOWAエコシステム、大栄環境ホールディングスの3社が、市町村の一般廃棄物処理の共同受託で、民間版BCPネットワーク連携へ(RIEF)

2016-02-14 21:49:44

Orixキャプチャ

 

 オリックスグループのオリックス資源循環(埼玉県大里郡寄居町)は、大栄環境ホールディングス (神戸市)、DOWAエコシステム(東京)と、共同で、市町村の一般廃棄物処理を共同受託するBCPネットワークを構築した。

 

 家庭ごみなどの一般廃棄物は、通常、各市町村が所有する施設で処理している。しかし、最近は施設の老朽化による大規模修繕、建て替え、トラブル発生などにより運転を停止する場合や、災害の発生などで処理能力を超える廃棄物が大量発生するなどの場合には、民間事業者に代替処理を委託するケースが増えている。

 

 オリックス資源循環は、本社のある埼玉県寄居町で廃棄物高度処理施設(ゼロエミッション施設(*1))をPFI事業として運営している。他の2社も国内最高水準の廃棄物処理施設を保有している。ただ、市町村の事情で民間に処理受託が求められる時は、短期間に大量の処理を求められる場合が多く、一社単独での処理能力を超えるなど、十分な対応ができないことが懸念される。

 

そこで、3社は連携してバックアップ体制を構築することにより、広域で安定した民間処理委託(*2)スキームを提供することになった。市町村のある種の事業継続計画(BCP)の一翼を担うことで、民間3社は『社会インフラの一員』としての役割を果たすことにもなる。

 

 オリックス資源循環の廃棄物処理施設は最先端の熱分解ガス化改質方式で、廃棄物を約2,000℃で溶融、完全に再資源化できる。再資源化物質としてスラグやメタルなどを回収するほか、精製合成ガスを敷地内の発電施設で高効率発電の燃料として利用している。

 

 処理能力は、民間施設として国内最大級の日量450㌧で、工場や事業所から排出される産業廃棄物だけでなく、埼玉県内および近隣の市町村から家庭ごみなどの一般廃棄物を受け入れているという。

 

 また大栄環境ホールディングスは自前の焼却施設の経験と運用ノウハウを生かして、すでに自治体の一般廃棄物焼却施設の委託運転を実施している。

 

(*1) 廃棄物を原材料などとしてすべて有効活用することで、不要は排出物を一切出さないこと。
(*2) 実際の受入の際には、管轄市町村との事前協議が必要となる。

 

http://www.orix.co.jp/grp/news/2016/160212_ORIXJ.html

http://www.dinsgr.co.jp/release_160212.pdf