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愛知万博会場跡地の「海上の森」隣接地での太陽光発電設備の無断開発業者、室町時代の文化財遺跡も破壊(中日新聞)、名古屋の建設会社、やりたい放題だね。

2016-03-14 18:15:24

kaijyoキャプチャ

 

 愛知万博会場跡地の「海上(かいしょ)の森」(瀬戸市海上町)に隣接する民有林が無許可で造成され、太陽光発電施設が建設された問題で、室町時代の窯業遺跡も破壊されていた。

 

 文化財保護法に基づく「周知の埋蔵文化財包蔵地」に愛知県教委が指定していたのに、名古屋市守山区の建設会社「フジ建設」は必要な法定手続きをせずに開発した。

 

 県教委や瀬戸市文化課によると、遺跡は「大平窯跡」。市が一九九七年の遺跡地図で包蔵地として周知していた。今年二月に無許可造成を把握した後、包蔵地の七~八割も造成されたことを現地で確認し、十四~十五世紀の焼き物とみられる破片を見つけた。

 

 造成地は大平窯跡のほか、縄文時代の土器や石器が出土した「大平縄文遺跡」の包蔵地とも重なるが、造成の影響は不明という。

 

 包蔵地の開発には県教委への事前届けが必要。埋蔵文化財を記録するため発掘調査を指示されたり、工事中に重要な出土品が見つかり、中止を命じられたりする場合もある。

 

 市文化課の担当者は「事前届けがあれば、包蔵地を避けて造成してもらえないか話し合うこともできた」と説明。既に造成で窯跡の大部分が壊れたとみられるため、県教委文化財保護室の担当者は「今後あらためて発掘調査を指示する意味は薄い」とみている。

 

 同社は二〇一三年に瀬戸市から建設計画の中止を勧告されながら、森林法や砂防法に基づく県への許認可申請もせずに建設。本紙(中日新聞)の取材に二月下旬、「資材置き場として使っていた箇所に設置すれば、大規模な伐採や土地開発を伴わず、法的に問題ないと考えた」と文書で答えた。

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20160314/CK2016031402000049.html