グーグルの共同創業者ペイジ氏 「空飛ぶ自動車」開発支援で1億㌦超出資。テスト飛行に（各紙）
2016-06-10 11:27:56
各紙の報道によると、米グーグルの共同創業者ラリー・ペイジ（Larry Page）氏が、「空飛ぶ自動車」の開発事業に1億㌦（約107億円）超を投資していることが分かった。
ブルームバーグが報道した。それによると、ペイジ氏は2010年以来、「空飛ぶ自動車」を開発するベンチャー企業「Zee.Aero」に対して、資金支援を行ってきたという。その際、ペイジ氏は自身の関与については明かさない形をとってきた。
Zee社はカリフォルニア州にあるグーグル本社の一角でもあるNASAの研究センターの中に拠点を置いている。3000平方フィートに平凡な二階建て。敷地はグーグルの所有とされるが、グーグルの一部門ではなく、ペイジ氏の「傘下」とされる。
同社が開発している空飛ぶ飛行機は、小型の電気飛行機で垂直離着陸ができるという。ペイジ氏は、自分の子どもの夢をかなえるために取り組んでいると報道されている。飛行機はすでにプロトタイプ版が完成しており、近くの空港でテスト飛行も行っているという。
Zee社は公式ウェブサイトで、事業内容を「シリコンバレーを拠点に、画期的な新しい移動手段を開発している」と説明し、工学系エンジニアを募集している。http://www.zee.aero/
Zee社の社員らは、秘密を守るため、ペイジ氏を「GUS」と呼んでいるという。「Guy UpStairs（上階の人）」の略で、ペイジ氏が同社オフィスの2階に豪華な個人スペースを持っているためだ。
ブルームバーグによると、ペイジ氏はZee社のほか、昨年に立ち上げられた空飛ぶ自動車開発ベンチャー「キティ・ホーク（Kitty Hawk）」に対しても支援している。
Research Institute for Environmental Finance