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持続可能な魚を食卓へ。グリーンピースの「お魚スーパーマーケットランキング6」でイオンが3年連続首位。2位にコープネット、3位は西友。残りは「落第」(RIEF)

2016-11-24 15:09:07

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 環境NGOのグリーンピースは、日本人の“主食”ともいえる魚がスーパーマーケットの店頭で持続可能な状態で販売されているかどうかを検証する「お魚スーパーマーケットランキング」を発表した。6回目の今回はイオンが3年連続トップとなった。

 

 調査は、①調達方針(サステナブルな仕入れ方針の有無、適応範囲、社会的責任)②持続可能性(調達方針の中身、扱ってはいけない魚を見分ける基準)③イニシアティブ(サステナブル・シーフードを牽引するための取り組み)④トレーサービリティ(漁獲後、消費者に届くまでの経路が特定できるか。違法漁業や強制労働に関与していないか)⑤絶滅危惧種(マグロやウナギなどの絶滅危惧種の販売)--の5項目について行なった。

 

 調査は昨年までは、イオンなどの代表的な大手5社を対象にしてきたが、今回は15社に拡大した。その結果、イオンが調達方針(94%)、トレーサビリティ(92%)、持続可能性(89%)で高い点数を獲得、全体でも76%で昨年に続いてトップの座を維持した。イオンは一昨年にスーパー業界でいち早く調達方針を明文化して以来、首位の座にある。

 

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 ただ、そのイオンも絶滅危惧種の評価では29%と低い。これは消費者に人気のマグロ、ウナギの取り扱いの有無だけに、スーパーとしては営業的に難しい。他社も同様に、この項目の評価は押しなべて低水準。絶滅危惧種の太平洋・大西洋クロマグロを扱っていないのは、コープネット1社だけだった。

 

 4位のイトーヨカドーは調達方針では94%と高い点をあげた。対照的に、持続可能性はゼロ%だった。「生物多様性や資源に配慮する」との調達方針を掲げながら、買い付けの際の具体的な基準がないなどの矛盾が「落第点」につながった。

 

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 全体の第2位はコープネット事業連合(50.05%)、西友(49.79%)が僅差で3位。4位にイトーヨーカ堂(35%)、以下、オークワ(27%)、ラルズ(26%)、ユニー(24%)と続く。12社が調査に答えたが、イズミヤ、バロー、フジの3社は調査を辞退した。4位以下は、過半数以下で「落第」扱いとなる。

 

 グリーンピースはスーパーの店頭に毎日通う消費者が同調査へ参加することや、スーパーに「サステナブル・シーフード」の販売を直接、求める活動も呼びかけている。

http://act-greenpeace.jp/ocean/ranking6/