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竜巻による鉛汚染に米EPAが50万ドル(Reuters)

2011-12-20 12:10:01

がれきを取り除いた後のジョプリン市(2011年8月16日、米ミズーリ州ジョプリン)
【カンザスシティー(米ミズーリ州)16日ロイター時事】米環境保護局(EPA)はこのほど、今年5月22日の大型竜巻「EF-5」で発生したミズーリ州のジョプリン市の鉛汚染に対する浄化に50万ドルを支援すると発表した。ジョプリンはかつて鉛鉱山の町として知られた。

がれきを取り除いた後のジョプリン市(2011年8月16日、米ミズーリ州ジョプリン)




 この竜巻で約8000戸の住宅が破壊され、161人が死亡した。同時に、鉛の貯蔵施設が壊れたり、古い鉛鉱山の上の土壌が吹き上げられたりして、約1500の住宅地などが鉛に汚染されたことが10月に判明した。これを受けて市の行政を統括するシティーマネジャーと市長がEPAに支援を要請した。

 ジョプリン内のジャスパー郡の保健当局が行った43件のサンプル調査では19カ所の鉛の値が高まっていた。EPAは「スーパーファンド計画」に基づいて浄化費用の一部を支払う。同基金は、汚染責任者が特定されるまでEPAが浄化を負担するためのもので、今回は具体的に、調査人員や検査機器の費用が払われる。ジョプリン市の当局者は1500の住宅地を浄化するには最終的に平均5000ドル、合計で750万ドルがかかると見ている。

 ジョプリンでは1990年代初めにも、土壌が鉛とカドミウムに汚染されたことからEPAが広範な浄化を行った。

http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2011121900230