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太陽光発電と通信機能を備えた「スマートゴミ箱」、東京・表参道にお目見え。IoTで、ゴミの滞留情報や回収情報を自動的に発信(RIEF)

2017-05-25 22:24:58

 

  街角のゴミ箱に、太陽光発電機能と通信機能を加えた「スマートゴミ箱」の実証実験が、東京・表参道で始まった。ITソリューションプロバイダーの日本システムウエア(NSW)と分別回収コンサルタントのアートファクトリー玄が、米国製のスマートゴミ箱「BigBelly Solar(ビッグベリーソーラー)」の性能を、地元の商店街と一緒に検証する。

 

 「スマートゴミ箱」は、米国のBigBelly Solarが開発した。ゴミ箱に太陽光発電機能を搭載し、そのエネルギーで通信機能を働かせ、ゴミの収集情報を知らせる仕組み。稼働中もCO2は一切、排出しない環境配慮型ゴミ箱である。これを、NSWなどが、表参道地元の商店街振興組合原宿表参道欅会へ提供し、実証実験を開始した。

 

 このスマートゴミ箱には、内部の蓄積状況を知らせる機能を持つ「SmartBelly(スマートベリー)」と、収集したゴミを自動的に圧縮する機能を持つ「BigBelly(ビッグベリー)」の2タイプがある。

 

 いずれも、IoT技術を活用し、携帯電話網を通じてゴミの蓄積状況をリアルタイムで発信する機能を備えている。この機能を活用することで、ゴミの収集頻度や清掃担当者の人員配置、ゴミ箱配置の最適化などを図り、収集作業を効率化することで、コスト削減が可能になる。

 

omotesandoキャプチャ

 

 今回の実証実験では、主体となるアートファクトリー玄とNSWが、スマートゴミ箱を表参道の歩道2か所に設置する。ゴミ箱内部のセンサーデータ収集とゴミ圧縮機能による、大量ゴミの臨時回収など収集業務の最適化や業務改善効果の検証、太陽光発電による連続稼働の実証性などを検証する。

 

 NSWは1966年に創業。各業種対応のシステム開発や大規模システム運営、データセンターでのアウトソーシングなどをワンストップで提供している。

 

 アートファクトリー玄は1971年に創業。業務用リサイクルボックス(ゴミ箱)の製造販売などの環境事業やパブリックアートなど空間事業を展開している。

 

 両社は、機器の提供および検証環境の構築とともに、今回の実証実験を、IoTを使用したスマートシティーのモデルケースとして活用し、創造的なIoT社会の実現に貢献していきたいとしている。「おしゃれな街・表参道」では、ゴミ箱も「おしゃれ」でないと似合わない、というわけだ。

 

http://www.nsw.co.jp/topics/news_detail.html?eid=463&year=

http://bigbelly.com/

http://www.nsw.co.jp/