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英電機メーカーのダイソンが、電気自動車開発か。アストンマーティンなどから幹部を複数採用。ダイソンなら「空飛ぶエコカー」くらい開発しそうだ(各紙)

2017-08-21 14:37:02

Dysonキャプチャ

 

 強力な吸引力の掃除機や羽根のない扇風機などのヒット商品でグローバル展開している英ダイソンが、電気自動車市場に参入するのでは、との観測が広がっている。同社が高級自動車メーカーの英アストンマーティンから幹部クラスを相次いで採用しているためだ。いずれ奇想天外な「ダイソン・エコカー」が家電ショップの店頭に並ぶかもしれない。

 

 ダイソンがアストンマーチンの幹部を複数採用したとのニュースはBloombergが報道した。今回、ダイソンが採用したのはデービッド・ワイアー氏( David Wyer)。同氏はアストンマーティンに22年在籍し、購買担当ディレクターを務めていた。ダイソンでは調達責任者となる。ダイソンは昨年9月にも、アストンマーティンで製品開発ディレクターをしていたイアン・ミナ-ズ氏(Ian Minards )を採用している。

 

 アストンマーチン以外からも、次世代自動車関連の専門家を相次いで採用している。昨年11月には米シマンテックでディレクターを務めていた米シマンテックでディレクターを務めていた自律システムと機械学習の専門家であるアンドルー・ワトソン氏(Andrew Watson)を機械学習の責任者として採用した。自動運転の重要なカギの技術の持ち主だ。

 

 また今年1月にはエコカーの本家、米テスラのスポークスマンとして活動していたリカルド・レイエス氏(Ricardo Reyes )がダイソン入りしている。レイエス氏は、シリコンバレーでグーグルとユーチューブ、米スクエアで働いた経歴も持つ。同氏は入社後、「ダイソンが何を準備しているのか、誰にも分からない」と意味深な発言をしている。

 

 ダイソンはこうした専門家の相次ぐ採用について、特にコメントはしていない。ただ、今年3月にはロンドンから西に100マイル(約160km)離れた旧軍の敷地跡に新たな技術キャンパスの設立を発表している。そこでは、ロボット技術のほか、バッテリー、ビジョン・システム、AIなどの研究開発を展開するとしている。これらの技術を組み合わせれば、電気自動車は簡単に作れそうだ。

 

 人材面では、2020年までにエンジ二アと科学者3000人を追加採用し、世界中の40を超える大学と協力関係をとっていく、としている。またシンガポールにも技術センターをオープン、1100人の技術者等を雇用している。

 

Astonmartinキャプチャ

 

 アストンマーティンは電気自動車「ラピッドE」を19年に投入する計画で、40年までに全てのモデルでゼロエミッションカー(ZEV)を提供する意向だ。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-08-16/dyson-hoovers-up-aston-martin-exec-amid-electric-car-speculation

http://www.astonmartin.com/live/news