HOME10.電力・エネルギー |北海道・札幌で自転車タクシー「ベロタクシー」を進化系の「イモビー」に。来春に完成。坂道により強く、環境に優しく。札幌のNPO法人がベンチャー企業等と協働(RIEF) |

北海道・札幌で自転車タクシー「ベロタクシー」を進化系の「イモビー」に。来春に完成。坂道により強く、環境に優しく。札幌のNPO法人がベンチャー企業等と協働(RIEF)

2017-10-20 22:07:45

sapporo1キャプチャ

 

   北海道・札幌市で、環境に優しい乗り物として自転車タクシー「ベロタクシー」を運行しているNPO法人エコ・モビリティサッポロは、地元のベンチャーや学校と共同で、電動式の新たな自転車タクシーの開発を進めている。新型は上り坂でも平気でお客さんを運ぶことができるという。名称は「イモビー」。来年3月までに2台の完成を予定している。

 

 エコ・モビリティサッポロは、環境に優しい乗り物として「ベロタクシー」を札幌市内で運行している。ただ、車体は開発元のドイツから輸入しているためコストが高いほか、坂道になるとパワーダウンしてしまう課題がある。

 

 そこで、ベロタクシーを利用する札幌市民らからの要望を踏まえて、新たな自転車タクシーを導入することになった。3Dモデリングのベンチャー企業、WILL-E(ウィルイー)や、北海道職業能力開発大学校の2社などと連携し、新たな電動自転車タクシーを実現する計画だ。苫小牧工業高等専門学校(苫小牧市)でも製作を進めており、実際の運行は2018年度以降になる見通し。

 

 新たな電動自転車タクシーの登場で、環境に優しい街づくりを目指す活動も強化する。エコ・モビリティサッポロでは、同市南区の真駒内地区で若年層がモノづくりを体験できる拠点を設けることも計画している。北海道は平均的に自動車の保有が全国平均より多く、CO2排出量も1.3倍ほど多い。ベロタクシーは、こうした自動車依存を解消するため、ドイツから導入された。

 

 エコ・モビリティサッポロによると、ベロタクシーは札幌市民に受け入れられ、今ではドライバーを指名する顧客もいるという。新たな自転車タクシーの開発やイベントなども通じて低炭素社会の実現につなげる。

 

 ベロタクシーは1997年にドイツベルリンで初めて登場。日本には2002年に京都で導入されて以来、各都市で導入されている。札幌には2008年にエコ・モビリティサッポロが導入した。加速性向上と、坂道などでのドライバー負荷軽減のために電動アシストを使う。道路交通法では、自転車扱い。車道を乗客を乗せて走る場合、安全面からドライバーは普通自動車運転免許あるいは自動二輪免許の所持が条件となっている。

http://www.social-action-ring.org/detail/detail-534/

http://www.velotaxi-sapporo.jp/

http://www.will-e.com/