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日本でも「アースアワー」3月26日完了(WWF)

2011-03-27 00:06:18

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気候変動を身近に感じるため、毎年3月26日の午後8時30分からの一時間、明りを消すWWF提唱の「アースアワー2011」のイベントが実施された。今回は節電・省エネに加えて、日本の地震・津波による被災者への哀悼の意味も込められた。

 今回は消灯実施前の1分間を日本の被災者に対して、世界中の参加者が黙祷をささげた。日本では4197人の個人が参加した。日本国内では、広島の原爆ドームや広島城、東京タワー、京都タワーなどの各モニュメントも参加し、午後8時30分に合わせて消灯した。

 アースアワーは、2007年3月31日の夜、オーストラリアのシドニーで、220万の世帯と企業が1時間にわたって電気を消したことが始まりだ。目的は「地球温暖化に立ち向かう意思を表明する」ことだった。そのための具体的なアクションとして、消灯を実施したのが、EARTH HOUR(アースアワー)なのだ。

その1年後。彼らのメッセージは35カ国5000万人以上の人に広がり、アースアワーは世界中の人たちが参加する巨大な活動になった。シドニーのハーバーブリッジ、トロントのCNタワー、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ、そしてローマのコロシアムのような世界的なシンボルの照明が消され、夜の闇のなかに、温暖化問題に立ち向かう決意の象徴となった。

 2011年3月の5回目となった今年は、世界125カ国の人々が参加した。自主的な賛同者も含めて、世界で数億人規模の人々が、地球の温暖化を止めることを誓い、日本の被災者への共感を胸に秘めて電気を消した。こんな「計画停電」ならば、みんなの賛同を得られる。