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環境省が3月に「金融行動原則」総会を主催。総会は非公開(FGW)

2012-02-13 18:40:24

環境省の肝いりで発足した金融機関による「持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則(21世紀金融行動原則)」の第一回総会が3月13日に東京で開かれることになった。同原則は、当初は民間金融機関の自主的活動として進められてきたが、環境省が総会経費や推進費用等を予算で丸抱えする形に衣替えされている。発足総会自体も外部非公開でNGOや市民団体には開かれない格好となるようだ。

 環境省の発表によると、同原則の事務局として、監査法人系の「あらたサステナビリティ」が選定された。同社は、行動原則策定の途中の議論においても、会場を提供するなどの形で関与してきた。そうした努力が実って、環境省の予算を獲得したことになる。

総会は3月13日に東京で開く予定で、来賓あいさつ、基調講演、パネルディスカッション等を予定している。従来の原則策定の会議は一般公開を原則としていたが、今回の総会は原則非公開で、金融機関以外はオブザーバー登録が必要という。そのオブザーバーについても署名金融機関の出席を優先するので、抽選によって数を制限するという。

国際的な金融機関の環境配慮原則として知られる国連環境計画(UNEP)金融イニシアティブ(FI)や、責任投資原則(PRI)、エクエーター原則等の金融機関の活動は、原則として金融機関自身の自主的な資金で賄われている。財政赤字が深刻な日本にもかかわらず、日本の金融機関の“二番煎じ的”な活動を税金で支える意味はどれくらいあるのか、総会でじっくり議論してもらいたいものだ。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14811