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神奈川県 廃プラゼロ宣言。コンビニやスーパーなどと連携し、プラスチック製ストローやレジ袋廃止・回収、海岸での廃プラ持ち帰り運動等展開。条例等の規制はなし(RIEF)

2018-09-19 20:43:26

kanagawaキャプチャ

 

 神奈川県は、廃プラスチックによる海洋汚染問題に対応するため、廃プラスチックゼロを目指す宣言をした。①コンビニやスーパー、レストラン等と連携し、プラスチック製ストローやレジ袋の利用廃止や回収などを進める②県内での環境イベント等でプラスチック製ストローの利用廃止や回収などを呼びかける③海岸利用者に対し、プラごみの持ち帰りを呼びかけるーーなどを県民運動として進める。

 

 神奈川県では、2018年夏、鎌倉市由比ガ浜に打ち上げられたシロナガスクジラの赤ちゃんの胃の中から大量のプラスチックごみが発見され、廃プラ汚染問題が全国的に認識されるきっかけにもなった。http://rief-jp.org/ct12/82251

 

由比ガ浜に打ち上げられたクジラの赤ちゃん
由比ガ浜に打ち上げられたクジラの赤ちゃん

 

 同県では、これを「クジラからのメッセージ」として受け止め、持続可能な社会を目指す国連の持続可能な開発目標(SDGs)の具体的な取り組みとして、深刻化する海洋汚染、特にマイクロプラスチック問題に取り組む、としている。

 

 プラスチック製ストローやレジ袋の利用廃止・回収などの取り組みを、市町村や企業、県民とともに広げ、2030年までのできるだけ早期に、リサイクルされない、廃棄されるプラごみゼロを目指す、としている。こうした取り組みを通じて、SDGsを多くの方々に「実感」してもらうことも期待している、としている。

 

 ただ、プラスチック製品の使用禁止や代替製品への転換の義務化といった条例等の動きはないようだ。県民の協力を求めることは大事だ。しかし、「宣言」や「運動」だけで、廃プラゼロが実現できるなら、この問題はもっと早期に片付いていただろう。県議会でより効果的、効率的な政策の実現をしっかり議論するべき時期にきているのではないか。

 

http://www.pref.kanagawa.jp/docs/r5k/sdgs/plasticgomizero.html

http://www.pref.kanagawa.jp/docs/r5k/sdgs/documents/kanagawaplasticgomizerosengen.pdf