H&Mジャパン 12月5日から国内88カ店で、買い物袋をプラスチックから紙製に切り替え。一つ20円に有料化。有料分は原価を差し引いてWWFに寄贈(RIEF)
2018-11-14 08:03:51
衣料品大手のH&Mは、来月5日から、日本市場で買い物袋をこれまでのプラスチック製から紙製に切り替え、1個20円に有料化すると公表した。有料化した紙袋の収入は原価を差し引いた残りを環境NGOのWWFジャパンに寄付する。グローバルなブランド製品間で脱プラスチックの競争が起きており、H&Mは日本市場で一歩踏み出したことになる。
(写真は、買い物袋の紙製化を宣言するH&Mジャパンのルーカス・セイファート社長)
日本では環境省がレジ袋の有料化を目指しているが、国会で法案が通るまでには時間がかかる。これに対して、消費者の意識に敏感な企業が、国内の法制化よりも先に、自主的に動き出したことになる。12月5日から国内88店で使う買い物袋を順次、紙製にする。
すでにH&Mは今年9月から、世界の各国市場で、買い物袋をプラスチック製から紙製に切り替える対策を推進しており、今回の日本市場での紙袋化もその一環だ。
また、買い物袋の紙袋化以外でも、全製品の原材料を30年までにリサイクル素材か天然素材などに切り替える目標を掲げている。現在の進捗状況は35%超に達しているという。
H&Mジャパン(東京・渋谷)のルーカス・セイファート社長は13日の記者会見で「循環型のファッションビジネスは実現可能。H&Mは、世界2位のファッショングループとして何ができるか見せていきたい」と衣料品業界のリーダーシップを任じる発言をした。
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