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人気モデル、ローラさん、米国での嘆願サイトでの沖縄・辺野古移設反対の署名を呼びかけ。「日本人も米大統領に反対意志を表明できるんだ」と多くのフォロワーが動く(各紙)

2018-12-19 21:37:29

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 各紙の報道によると、人気モデルのローラさん(28)が、自身のインスタグラムで米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設工事中止の嘆願書への署名を呼びかけ、その勇気ある行動が話題になっている。ローラさんは、インスタで520万人のフォロワーを抱え、その影響力は絶大。「みんなで沖縄をまもろう!たくさんの人のサインが必要なんだ」と呼びかけた。

 

 ローラさんが呼びかけた嘆願書は、オバマ前大統領時に開設された「WE the PEOPLE」のサイトに掲載されている。13歳以上ならば居住地や国籍を問わず誰でも署名できる。嘆願書はハワイ在住で沖縄にルーツを持つ作曲家のロバート・カジワラさん(32)が呼びかけ、辺野古移設の賛否を問う県民投票が実施される2月24日まで埋め立て工事を中止するよう求めている。

 

 すでに開始から11日目の18日で目標の10万筆を超えた。署名が1カ月で10万筆を超えれば米政府から何らかの回答が得られることになっており、移設に反対する人たちは期待を寄せている。

 

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 ローラさんはこの嘆願書への署名を多くのファンに呼びかけた。「We the people Okinawaで検索してみて。美しい沖縄の埋め立てをみんなの声が集まれば止めることができるかもしれないの。名前とアドレスを登録するだけでできちゃうから、ホワイトハウスにこの声を届けよう」とコメントした。

 

 嘆願書は、辺野古・大浦湾の海が多種多様な生態系を有することを指摘、「日米両政府は沖縄の人々の民意を無視してきた。埋め立てを容認すれば米国と沖縄の関係に永久的な亀裂を招く」と強調している。署名は沖縄出身のタレント・りゅうちぇるさん、ラッシュアワーの村本大輔さんらもSNS等で広めている。

 

 ローラさんはこれまでにも、自身のSNSを通してプラスチックごみの問題に言及したり、ユニセフに1,000万円寄付するなど、社会貢献活動に積極的に取り組んでいる。

 

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 故翁長前知事以来、沖縄の人々が超党派で「これ以上、本土の犠牲は嫌だ」と声をあげてきた。これに対して一般の本土の人たちは、十分に応えてこず、見て見ぬふりをしているように受け止められてきた面もある。

 

 それでも沖縄の人たちはあきらめていない。翁長氏の死去後も、玉城デニー知事の下で断固として闘い続けている。ただ、その思いのどこかには、かつては本土のための沖縄戦で約20万人の戦死者の半分もの民間人犠牲を出したのに、また沖縄に犠牲を求める、本土の理不尽さへの不満があるかもしれない。

 

 そんな本土と沖縄の人々の微妙な心の交錯の中、ローラさんは明るく「みんなで沖縄を守ろう」と呼びかけたわけだ。「そうなんだ。守れるんだ」との思いを、本土と沖縄の両方の人々の心に改めて生み出させ、それをインスタグラムで繋ぎ合わせた形でもある。

 

 こうした応援の声の広がりに、玉城知事も17日にツィッターで、「熱は伝わる。声は広がる。ひとりとひとりは繋がっている。感謝」とツィート。18日にも「りゅうちぇるさん、ラッシュ村本さん、ローラさん、たくさんの方々。(すみません)繋がっている嬉しさを多くの皆さんが誇りに感じていると思います。深く感謝です」と伝えた。

 

 芸能界では、ローラさんやりゅうちぇるさんの勇気ある発言を評価しつつも、「政府に立てつく発言」として、業界で干されるのではとの懸念の声も上がっている。そんな芸能界には、露骨に現政権にすり寄るタレントも少なくない。ローラさんはそんな思惑をも明るく振り払って、とびっきりの笑顔で「みんなの声、集まれ!」と呼びかけている。

 

https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12268-148797/

https://mainichi.jp/articles/20181218/k00/00m/040/143000c

https://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cfettp01812193018.html?iref=pc_ss_date