世界的な課題である海洋プラスチック汚染の「謎」とされるのが、海洋のプラスチックごみの99%近くが「行方不明」になっている点だ。失われたプラスチックの多くはマイクロプラスチック化していると想定されてきたが、中国の研究チームの調査により、太平洋にある世界最深のマリアナ海溝の深部で大量のマイクロプラスチックが検出された。微細化されたプラスチックが海洋の最深部に沈下し、堆積している可能性を示唆する。
これまでに世界で生産されたプラスチックの総量は約83億㌧。そのうち海洋に流出したのは約3%の2億5000万㌧と推計される。その約半分(ポリエチレンPEなど)は比重が水よりも軽く、海面付近に漂っていると推計され、その量は1億2500万㌧とはじかれている。そこから沿岸部等に打ち上げられたものを除……
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