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2018年の世界各国の「腐敗認識度指数」、もっともクリーンな国はデンマーク。日本は18位。改善もせず、悪化もせず。国際NGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」の調査(RIEF)

2019-01-31 13:16:09

 

  世界各国の腐敗や汚職を監視する非政府団体(NGO)「トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency Internatinal:TI)」は、2018年版の「腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index 2018:CPI」を公表した。それによると、もっともクリーンな国はデンマークで前年首位のニュージーランドを1点上回った。もっとも評価が低かったのが前年に続いてアフリカのソマリア。北朝鮮は下から5番目。日本は前年の20位から少しランクアップして18位だった。

 

 調査はTIが毎年実施している。対象国は180カ国で、汚職、公的資金の流用、公共施設の私的利用、市民社会でのネポチズム(縁故主義)の状況等を専門委員会が評価し、100点満点で配点する仕組み。今回の調査では、全体の3分の2以上の国々が、50点以下のスコアだった。平均点は43点。http://rief-jp.org/ct12/77082

 

   日本は73点で、順位は「ゴーン問題」で微妙な関係にあるフランスより一つ上。前年よりランクは2つアップしたが、アジア全体での位置は、昨年の3位から5位にランクダウンした。点数では2015年の75 点からほぼ横ばい状態で、改善もせず、悪化もせずという状態が続いている。

 

Corruption1キャプチャ

 

 米国はトランプ政権の政治姿勢が批判され、前年の18位から22位に後退した。北米全体でも、カナダに抜かれて2位。全体のトップ10の国は、7カ国が欧州で、残りはニュージーランド、シンガポール(4位)、カナダ(9位)となっている。欧州諸国は上位100か国中に大半の66カ国が入るなど、クリーン度の高さが示された。

 

 その他の主な国では、中国が87位(39点)、韓国45位(57点)、ロシア138位(28点)などが目につく。

 

 改善度で目立っているのは、南米のガイアナ(2012年以来、9点改善)、アルゼンチン(15年以来、8点改善)、西アフリカのコートジボワール(12年以来、8点改善)など。逆に悪化が目立つのは、ハンガリー(12年以来、9点悪化)、メキシコ(13年以来、7点悪化)など。

https://www.transparency.org/files/content/pages/2018_CPI_ExecutiveSummary.pdf