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人類由来の温暖化の影響で、初の哺乳類の絶滅確認。オーストラリアでネズミの一種「メロミス」が地球から消えた。次は・・(RIEF)

2019-02-20 22:48:11

Australian rodenキャプチャ

    温暖化の進展の影響を受け、オーストラリアの世界最大のサンゴ礁帯であるグレートバリアリーフの小島に生息していたネズミの一種の哺乳類が絶滅していたことがわかった。海面の上昇によって、生息地が浸水したことが原因とみられる。温暖化の影響で哺乳類の絶滅が確認されたのは初めてという。

 

 絶滅したのは、哺乳類のげっ歯類の「ブランブルケイ・メロミス(Bramble Cay melomys)」。成体で体重100g、体長15cmの小さなサイズだ。オーストラリアのクィーンズ州にあるトレス海峡諸島の端にある小島で生息していることが知られていた。

 しかしオーストラリア政府は、生息の痕跡がみられなくなったとして、メロミスを、これまでの絶滅危惧種リストから絶滅リストに正式に移行させた。

 メロミスを研究していた研究者によると、2014年3月の調査以降、同種の生息を確認できない、と指摘していた。研究者は、生息していた島を訪ねた漁師の話として、最後にメロミスを目撃したのは2009年後半だったと紹介している。

 

 メロミスが絶滅した要因については、「過去10年にわたって、海面上昇で低地の小島やサンゴ礁が再三にわたって浸水したり水没したことが影響したことはほぼ間違いない」としている。

 グレートバリアリーフ付近では平均的に海面上昇率が高いという観測結果も出ている。小島やサンゴ礁は元々低地にあるので、海面上昇の影響を最も受けやすく、海面の小さな変化も、小島にとっては大きな劣化や土地の水没につながる。

 

 環境NGOのWWFによると、温暖化の加速による海面上昇や生息地の変化などの影響を受けて生息が危ぶまれる絶滅危惧種の動物は現在、3000種近くにのぼっている。早急な温暖化対策と生態系維持対策が両方求められる。

https://www.foxnews.com/science/australian-rodent-declared-extinct-believed-to-be-first-killed-off-from-climate-change-scientists-say