HOME12.その他 |フランス「黄色いジャケット」運動、2日の土曜も「16週目」の抗議を仏全土で展開。参加者減少するが、ベルギーや英独などからも参加。欧州全域の「格差是正」運動化する可能性も(RIEF) |

フランス「黄色いジャケット」運動、2日の土曜も「16週目」の抗議を仏全土で展開。参加者減少するが、ベルギーや英独などからも参加。欧州全域の「格差是正」運動化する可能性も(RIEF)

2019-03-03 16:12:49

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  フランスで昨年末以来、マクロン政権の「弱者無視」の政策に抗議する「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」運動についての報道は、日本のマスコミでは見かけなくなった。だが、引き続き、毎週土曜に開かれている。2日は16週目となり、参加者数は仏全土で約4万人。粘り強いフランス人の抗議行動に、近隣のベルギー、独、英、などからの参加者も加わったという。

 

 仏当局の発表では、2日の参加者は約3万9300人で、前週末の4万6600人から減少、このうち4000人が首都パリでの参加者。デモ主催者側は、政府発表は黄色ベスト運動への支持が減っていると見せかけるものだとして、参加者の公式発表数について異議を唱えている。この点は、日本の「当局発表」と「主催者発表」の差と同じのようだ。http://rief-jp.org/ct4/84694?ctid=71 http://rief-jp.org/ct8/84863

 

 パリでは、一部で警官隊とデモの過激グループとが衝突し、警官隊が発した「防御弾発射装置(LBD)」のゴム弾を顔面に直撃された男性がケガを負う事態が起きた。これまでも、再三、ゴム弾によるデモ隊の被害が発生しており、物議を呼んでいる。死者数は昨年の第一回以来、11人を数える。

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 緊張感を伴うパリでの抗議行動とは別に、他の地域では「土曜の抗議活動」が市民の日常として定着している。ベルギーとの国境に近い北部のリール市では、「Act 16: Europe in Lille」として、ベルギーのほか、オランダ、ドイツ、英国、ルクセンブルク等の市民が招待され、「国際『黄色いジャケット』」
チームが編成され、盛り上がった。
 また、これまで各都市単位での抗議活動を連携しようと、マルセイユ、トゥルーズなどの抗議参加者グループにも呼び掛け、国内の地域連携も進んでいるという。仏南部でスペイン国境に近いトゥールズの市民たちは、スペインの人々を招待し、マルセイユの市民はイタリアの「黄色ベスト」グループに呼び掛けるといった展開だ。

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 フランスで始まった「持たざる者の運動」が、今後、欧州全域に広がるかどうか、注目される。

 AFPは参加者が継続的にデモに参加する参加者の声を紹介している。ある年金生活者は参加者数が少し減ったことを認めながらも、「それでも、私たちはデモの場にいる。それが重要なのだ」。「このままでは状況は改善されない。だから、私たちは絶対にあきらめない」と強調している。

 

https://www.google.com/search?ei=v3B7XPCuF5STr7wPysGygAo&q=gilets+jaunes+protest+3%2F2&oq=gilets+jaunes+protest+3%2F2&gs_l=psy-ab.12…3310.3699..5384…0.0..0.126.243.0j2……0….1..gws-wiz…….35i39.8Bbyc2-Ue1w