HOME |東京都、都内の公立小中学校で、給食で配布する牛乳パックのプラスチックストローを止め、コップへの移し替え試行。洗って使える「マイストロー」も実験。成果を見て全校に拡大へ(各紙) |

東京都、都内の公立小中学校で、給食で配布する牛乳パックのプラスチックストローを止め、コップへの移し替え試行。洗って使える「マイストロー」も実験。成果を見て全校に拡大へ(各紙)

2019-04-13 21:34:19

pacキャプチャ

 各紙の報道によると、東京都は廃プラスチック削減対策として、都内の公立小中学校の給食で使うプラスチック製のストロー配布を止める試行を実施する。2019年度中に一部の学校で、紙パック入り牛乳でストローを使わない提供方法を取り入れるほか、洗って使える「マイストロー」の試行も行う。

 (写真は、ストロー付き牛乳パックのイメージ)

 2019年度に先行校で実施し、結果をみて対象校の拡大を検討するとしている。都内の公立小中学校では1日に約60万本の使い捨てプラスチックストローを消費しているとされる。

 都教育委員会が2017年5月に実施した公立学校の給食に関する調査によると、都内の小中学校では、約57万人の小学生、約23万人の中学生が給食を食べている。そのうち、7割以上の小中学校が牛乳用に、プラスチック製ストローを配布しているという。

 このため今回実施する取り組みでは、ストローを付けずにパック入り牛乳を提供し、児童・生徒は自分でパックから牛乳をコップに入れて飲むように指導する。また、洗って繰り返し使える「マイストロー」の導入や、紙製ストローなどの代替品の利用の可能性も検討する予定だ。

 都は18年10月に、都庁内のタリーズコーヒー、UCC上島珈琲で、プラスチックストローに代えて、紙製ストローを提供する実験を実施している。今回の公立小中学校でのストロー削減の試みは、環境教育の一環として位置付けている、としている。

 ただ、廃プラスチック対策を先行実施する海外の先進自治体では、自治体ぐるみの実践活動の展開が進んでおり、都の対応がいまだ、実験・試行段階にとどまっている「スピード感のなさ」への批判もある。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43678240S9A410C1MM0000/