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米サンフランシスコ市、使い捨てプラスチックのストロー、食品容器等の販売・使用禁止条例を施行。違反した場合の罰金、1回目は100㌦、2回目は200㌦(RIEF)

2019-07-03 12:44:09

Sanfransiscoキャプチャ

 米サンフランシスコ市は1日から、市内のすべてのレストラン、飲食店での使い捨てプラスチック製ストロー等のプラスチック製品の販売・使用を禁止する条例を施行した。紙製ストローは事前の了承が必要で、ガラス製やシリコン製等の再利用可能なストローは引き続き使用できる。使い捨てストローを含む広範囲なプラスチック製品の禁止措置は、米国の主要都市ではシアトルや首都ワシントン等に次ぐ動きだ。


 (写真は、サンフランシスコの有名な港のレストラン街、ここでも使い捨てプラは追放に)

 

 施行されたのは「使い捨て食品容器、プラスチック、有害物質、ゴミ等の削減条例」。(The Single-Use Foodware Plastics, Toxics and Litter Reduction Ordinance)。販売禁止の対象は、使い捨てプラスチック製の飲料容器、同カクテル用のかき混ぜ棒、プラスチック製の柄の歯ブラシ等。

 

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 利用可能なストローは、①紙製ストロー、その他の自然素材ストロー(認証必要)②ガラス製、シリコン製、金属等の再利用可能なストロー③使い捨てプラスチックストローは、身障者の要求や医療的必要性の場合に可能、と条件を付けている。

 

 また廃棄後、堆肥化可能な商品については、2000年1月から「Biodegradable Products Institute (BPI)」の認証を受ける必要がある。これらの商品には、耐油性ペーパー、紙製容器、持ち帰り用の紙あるいは他の自然繊維製の容器とストローが含まれる。

 

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 今回の禁止措置に違反した場合は、1回目は100㌦(約1万1000円)、2回目は200㌦(約2万2000円)の罰金が科せられる。

 

 サンフランシスコ市は、これまでも環境問題への取り組みを重視する都市として知られ、2007年には全米の主要都市では初めて使い捨てのプラスチック製レジ袋の提供禁止に踏み切っている。



 同市の動きはその後、全米各地に広がり、2016年にはカリフォルニア州が全米で初めて州内のスーパーなどでプラスチック製レジ袋の提供を禁じる法律を導入した。また今年4月にはニューヨーク州で、先月にはバーモント州とメーン州で同様の法律が成立している。

Plastic, Litter, and Toxics Reduction Law (Purchasing and Usage Guidelines)

https://sfenvironment.org/reduceplastic