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温暖化対策求める「登校拒否」運動のグレタ・ツゥーンベリーさん、第二次大戦のノルマンディー作戦記念の「自由賞」第一回受賞者に(RIEF)

2019-07-24 08:39:08

greta25キャプチャ

 

 迅速な気候変動対策を求めて、登校拒否運動(School strike)を展開するスウェーデンの少女、グレタ・ツゥーンベリーさんが、第二次大戦で1944年に連合軍が仏ノルマンディーに上陸したことを記念して設けられた第一回「自由賞(Freedom Prize)」を授与された。

 

 (写真は、ノルマンディーのカーン市で開いた「自由賞」の受賞式に出席したグレタさん㊥と、第二次大戦従軍兵士の Charles Norman Shayさん㊧、Leon Gautierさん㊨)

 

 同賞は、「D-Day」と呼ばれたノルマンディー作戦に従事した 米仏の元兵士二人がスポンサーとなって、自由を求める活動をする若い人を讃えるために設立された。その最初の受賞者がグレタさんになったわけだ。

 

Greta23キャプチャ

 

 グレタさんは、「この賞は私だけのものではない。『未来のための金曜日』運動に参加してきたすべての仲間が得たもの」と指摘。賞金の2万5000ユーロ(約312万5000円)は、気候正義のための活動を展開している4つの団体に全額、寄付すると述べた。

 

 受賞スピーチに立ったグレタさんは「われわれが現在やっている気候変動対策を求める活動は、Charlesや Leon、それに彼らの友人たちが、75年前に自由を求めて闘い、守った世界に対する破壊を、食い止めようというもの」と、D-Dayのベテランたちとの共通のつながりを強調した。

 

 これに対して、米先住民でもあるCharles Norman Shayさんは次のように語った。

 

 「若者は、自らが信じるもの、自分たちが生きる生活や国を、守る備えをするものなのだ。私は75年前に一兵士として、欧州と世界をナチズムから解放するために、自由のために、闘った。われわれが守った『母なる地球』が、人類の不適切な行動によって深く傷つき、文明が崩壊するようだと、われわれが闘った意味がなくなってしまう」。

 

Great22キャプチャ

 

 Shayさんは、グレタさんら若い世代の主張が、75年前に自由を求めて自らが参加したノルマンディー作戦の軍事行動と、同じ目線に立つもの、との認識を示した。

 

 グレタさんは、ノーベル平和賞候補にもノミネートされている。

 

https://thehill.com/policy/energy-environment/454143-greta-thunberg-receives-normandys-first-freedom-prize-donates-prize