お盆の季節。仏壇に供えるお線香も、自然エネルギー版が人気。水車で製造する福岡・八女市の杉葉線香(RIEF)
2019-08-12 22:43:32
お盆の季節。実家で仏壇に手を合わせた人も多いのではないか。仏壇に欠かせないお香にも、自然エネルギー版が人気を呼んでいる。お香の製造エネルギーに昔ながらの水車を活用、材料は100%国産の杉葉、香料や着色料、防腐剤などの化学物質を一切排除した「自然の香り」で、仏様も喜んでおられるようだ。
水車エネルギーを元にお線香やお香を製造しているのは、福岡県八女市上陽町の上横山地区にある「馬場水車場」。最盛期は40軒はあったという杉葉製粉業者は現在、4軒だけ。そして水車場での製造は1軒のみ。直径5.5mの巨大な水車が15本のつき臼(1本60kg)を動かす動力。次々と地元でとれた杉葉からの杉粉を粉砕していく。
一般に売られているお香には、香料・着色料・防黴剤・防腐剤・助燃剤などの多様な化学物質が混入されている。しかし、馬場水車場の場合、主原料の杉粉に、つなぎの役割を果たす椨(たぶ)の葉を製粉した椨粉を加えるだけ。100%天然素材だ。このため、煙を吸ってものどが痛くなりにくい、という。
仏壇用に使うだけでなく、蚊取り線香代わりに使う例や、線香1本が燃え尽きるまでに約30分かかることから、短時間で仕事に集中する場合の目安にするユーザーもいるという。
ネット通販で売られているほか、クリーンエネルギー関連のグッヅ販売店でも取り扱っているところがある。WWFジャパンのインターネット通販サイト「パンダショップ」でも購入できる。
https://www.kikonet.org/kiko-blog/2019-08-07/3571
https://shop.wwf.or.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&cat=&swrd=&pid=13045000&vid=