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今年、もっとも使われた「新語」は、「Climate Strike(気候ストライキ)」。グレタさんの温暖化対策の強化を求める「登校拒否」や、成人の「職場放棄」での抗議行動を指す(RIEF)

2019-11-08 15:23:58

Climate Strike2キャプチャ

 米出版大手ハーパー・コリンズの英国法人は7日、英英辞書「コリンズ」編集部が地球温暖化対策を訴える抗議デモ「気候ストライキ(Climate Strike)」を、2019年の「Word of the year」に選んだ。

 同社は毎年、95億個の言語をモニターしており、これらから10の新たな注目すべき言葉をリストアップしている。今年の第1位となったClimate Strikeの定義は「人々が、気候変動に対抗する対策を要求する抗議行動に参加するために、学校や仕事を放棄して抗議する一つの形態(a form of protest in which people absent themselves from education or work in order to join demonstrations demanding action to counter climate change)」としている。

 Harpercollins2キャプチャ

 Climate Strikeの表現が最初に使われたのは、2015年のパリでの国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で大規模なデモが起きた際とされる。ただ、実際に広まったのは、昨年後半にスウェーデンの16歳のグレタ・ツゥーンベリさんが、同国議会に効果的な温暖化対策の実施を求めて、毎週金曜日に、一人で議会前で座り込みを始めたことがきっかけとなった。授業放棄なので「登校拒否」とも呼ばれる。

 

 今年9月の国連気候行動サミットの前に開いたグローバルClimate Strike行動では、世界中で600万人の人々が、授業放棄だけでなく、職場放棄の形で、個人ストライキを実施、気候変動対策の実施を求めた。

 

毎週金曜日に「Climate Strike」を実践するグレタさん
毎週金曜日に「Climate Strike」を実践するグレタさん

 

 「Climate Strike」を2019年の言葉として選んだ理由について、CollinsのHelen Newstead氏は「『Climate Strike』については意見が分かれるが、この言葉からは逃れられないし、それまでの『Brexit』よりも多く、長く、使われている」と、説明している。同語の使用頻度は今年だけで100倍に跳ね上がったという。

 

 ちなみに昨年の「Word of the year」は海洋プラスチックごみ問題で議論となった「使い捨て(Sigle Used)」だった。気候変動関係の新語としては、このほか、「Rewilding(再野生化)」、「hopepunk(逆境にあってポジティブな目的を追求することを賞賛する文学的かつ芸術的行動)」などの言葉が登場した。

https://www.harpercollins.com/author/cr-112659/collins-dictionaries/