グレタさん、米国からスペイン・マドリードまでのヨットにヒッチハイク。13日に船出。生後11ヶ月の赤ん坊も同乗（RIEF）
2019-11-13 18:12:53
訪米中に国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議（COP25）の開催地変更で立ち往生していたスウェーデンの環境活動家、グレタ・ツゥーンベリさんは、5年にわたって世界の海を航海しているヨットにヒッチハイクする形で、スペインのマドリッドに向かうことになった。グレタさんを受け入れるヨットには生後11ヶ月の赤ちゃんも乗るという。
（写真は、左から右へ、船長のWhitlumさん、プロヨットウーマンのHendersonさん、グレタさん、船長の奥さんのCarausuさんと赤ちゃんのLenny君）
グレタさんを受け入れてくれるヨットは、オーストラリア人のRiley Whitlumさんと奥さんのElayna Carausuのカップルが航海している全長48フィート（約14.4m）の双胴タイプのヨット「La Vagabonde」号 。太陽光パネルと水素エンジンを備えており、完全にCO2フリーの移動が可能だ。
Whitlumさんらは、世界の海を航海しながら、YOu Tubeでその模様を毎週流すYouTubersとして知られる。今回のグレタさんのマドリッドまでのヒッチハイクの模様も、You Tubeで見る事ができそうだ。
彼らは 2014年以来、65000海里（約12万km）を航海してきたという。二人の間に生まれた11ヶ月の赤ん坊Lenny君もクルーの一人。さらに今回の航海には、 昨年のClipper Round the World Yacht Raceで2位になったヨットチームの最年少スキッパー（舵手）の英国人女性Nikki Hendersonさんも加わる。Gretaさんに同行しているパパのSventeさんも同乗する。
ヨットは13日（米国時間）にバージニア州のHamptonを出航する予定。約3週間で大西洋を横断する見通しだ。グレタさんは米国上陸の際にもレース用の高速ヨットで大西洋を横断した。その際のヨットにはトイレはなく、バケツだったが、今回のヨットにはトイレもあるという。なによりもLenny君が同乗するため、グレタさんはヨット内で最年少の子どもではないことになる。
北米入りしたグレタさんは、米国やカナダを、俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーさんから借りた電気自動車（EV）や鉄道利用で「ゆっくり」と回ってきた。西海岸から当初の目的地であったチリに向かう予定だったが、突然のチリの事情で足止めをくっていた。
https://www.nytimes.com/2019/11/12/climate/greta-thunberg-return-europe.html
Research Institute for Environmental Finance