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スウェーデンの環境活動家グレタさん、ポルトガルに上陸。3カ月半ぶりの欧州への帰還。移動でのカーボン・フットプリントほぼゼロ。今後、陸路、マドリードのCOP25に向かう(RIEF)

2019-12-03 23:38:25

GretaR5キャプチャ

 

 米国からヨットで大西洋を横断していたスウェーデンの16歳の環境活動家、グレタ・ツゥーンベリさんは3日朝(現地時間)、ポルトガルのリスボンに入港した。3週間の航海だった。リスボン市長をはじめ、多くの人々に出迎えられた。

 

 (写真は、リスボンにヨットで入港したグレタさん)

 

グレタさんは、上陸後、地元の人々や環境活動家らと交流した。その後、隣国スペイン・マドリードで開く国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)に参加するため、陸路、移動する予定だが、数日はポルトガルにとどまり、6日の金曜日は「気候対策を求める登校拒否(School Strike)」をポルトガルの若者たちと実施する。その後に、スペインに向かう。

 

リスボン上陸後、歓迎の人々に対して感謝の言葉を述べるグレタさん。後ろには一緒に航海した船長夫人と子どものLennonちゃん
リスボン上陸後、歓迎の人々に対して感謝の言葉を述べるグレタさん。後ろには一緒に航海した船長夫人のCarausuさんと子どものLennyちゃん

 

 グレタさんは8月中旬に、ヨットで大西洋を横断、2週間の航海で米ニューヨークに入った。その後、ニューヨークでの国連気候行動サミットに出席したほか、各地で「School Strike」に参加した。カナダから米西海岸のロサンゼルスを経て、チリで12月に開く予定だったCOP25に参加する計画だった。https://rief-jp.org/ct4/93281

 

 ところが、米国を離れる直前、チリで市民の暴動が発生、チリ政府は治安問題を理由としてCOPの開催を返上した。COPは急きょ、スペインに会場を移すことになった。このため、グレタさんは再び大西洋をヨットで横断して、欧州に戻ってきた。https://rief-jp.org/ct12/96011

 

入港直前のヨットで微笑むグレタさん
入港直前のヨットで微笑むグレタさん

 

 この間、グレタさんは大西洋の往復をともにヨットで航海したほか、米国の各都市、カナダへの訪問については、俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーさんから借りた電気自動車で移動した。3カ月半以上に及ぶ大旅行だったが、旅行の移動手段に伴うCO2の排出量はほとんどゼロに近かったといえる。

 

 グレタさんがCOP25でどんな演説をするか。世界中が注目している。

 

https://twitter.com/GretaThunberg