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グッチやイブサンローランなどのファッションブランド品を世界展開する仏PPRがREDDに出資(FGW)

2012-04-29 16:02:00

PPRのCEO
グッチやイブサンローランなどのファッションブランドで世界展開するフランスのPPR が、地球温暖化のため、環境NGOが推進する森林保全のREDDプログラムに出資するなどを決めた環境社会計画(5年間)をまとめ。同社の株主総会で公表した。同出資はPPRの持続可能性計画の次世代プログラムの一つになる。

PPRが出資するのは、NGOのWildlife Works Carbon, LLC で、出資額は5%。PPRが運営するa Group Environmental Profit & Loss Account (E P&L) からの利益を充当する形。これによって、同社グループのファッションブランドは、環境・社会面のフットプリントを減少させることができる。

グループのCEOであり会長のFrancois-Henri Pinault氏は次のように語っている。「我々のビジネスのすべての分野において持続可能性を推進することは、ビジネス活動の中心であり、ビジネスの長期化につながる。今後の5年間は、きわめて重要で、われわれは自らが果たすべき役割と目指す目標を明確化することで、持続可能性を高めることができる」「REDDのようなinnovativeで持続可能性を高めるアプローチは、究極的には新しいビジネスを生み出し、それらによってわれわれにとっても新たなビジネスモデルを作り出すことにつながると確信している」

同社の2016年を目標年度としたE P&L プログラムは、同社だけでなく、同社の主要ブランドのサプライチェーンにも新たなビジネス機会をもたらすものと位置付けている。同プログラムは、 Key areas として、CO2削減。廃棄物削減、水資源保全、原材料保全、原料素材での有害化学物質削減、紙や包装資材の削減、サプライチェーンへの拡大などを挙げている。サプライチェーンへの普及のため、二年ごとに改善状況を評価するほか、ベストプラクティスの提示などを計画に盛り込む。

CO2は25%削減を目標とするとともに、他の廃棄物、水資源の使用も同様に現行からの25%削減を目指す。GHGプロトコルで定めたscope 1 と scope 2 の排出量について、毎年オフセットする。包装資材についても、最低でも50%のリサイクル率の認証資源にすべてを切り替える。

PPRはグッチ、イブサンローランのほか、バレンシア、ボッテガベネタ、ブリオニ、スポーツ用品のプーマなどを世界展開している。世界市場をターゲットとし、消費者のブランド志向に環境・社会的志向も含めてブランド価値を高めようという経営戦略のようだ。

Contacts PPR HOME+ International Mich Ahern +44 (0) 7908 507672 mich.ahern@gmail.com PPR + France Paul Michon +33 (0) 1 45 64 63 48 pmichon@ppr.com Claire Fretellière +33 (0) 1 45 64 63 31 cfretelliere@ppr.com

Site internet : www.ppr.com

 

http://www.ppr.com/en/press/press-releases/ppr-introduces-environmental-and-social-5-year-targets-across-luxury-and-sport

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