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大阪のアタカ大機社 飛灰からの放射性セシウムを分離除去が可能な新技術開発(各紙)

2013-08-30 16:56:47

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 atakadaiki20130709112204_892669936大阪に本社を置くアタカ大機社は、プルシャンブルーを使って、放射線物質に汚染された焼却灰や飛灰のセシウムを吸収し、さらにそれをゼオライトと補足する技術を開発した。同社が開発した処理システムを使うと、高濃度の放射線物質を処理水も安全にして、残さの飛灰を最終処分場にそのまま埋設できるという。

 

汚染水など水に溶けた放射性セシウムは、プルシャンブルーを使うことで分離除去・濃縮が可能。このことはすでに知られているが、同方式だと、放射能を吸着したプルシアンブルーの処理問題が発生する。同社は放射能を吸着したプルシャンブルーに含まれるセシウムを天然鉱物のゼオライトに吸着させることで、この課題を解決できたという。

 

同社の除染システムを活用すると、一㎏当たり8万5000ベクレルの高濃度放射性ベクレルを含む1トンの飛灰を洗浄することで発生する約700kgの洗浄済飛灰(kg当たり4500ベクレル程度)は、国の埋め立て基準の8000ベクレル以下になるという。この処理過程で、処理後の洗浄液は約10トン発生するが、セシウムは不検出になる。セシウムを吸収したゼオライトは5・4kgで、kg当たり1500万ベクレルまで濃縮されることから、二次廃棄物は低減される。

http://www.atk-dk.co.jp/xml/docs/ATK_214.pdf