HOME13 原発 |「東京の放射線量は変わらない」猪瀬東京都知事、オリンピック開催地決定を控え 放射能汚染水に神経とがらせ。だが、東京の7月の放射能降下物 全国で三番目の高水準(FGW) |

「東京の放射線量は変わらない」猪瀬東京都知事、オリンピック開催地決定を控え 放射能汚染水に神経とがらせ。だが、東京の7月の放射能降下物 全国で三番目の高水準(FGW)

2013-08-31 19:32:03

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 tokyo2011111101000675東京都の猪瀬直樹都知事は30日、都庁で記者会見し「東京の放射線量はニューヨーク、ロンドン、パリと全く変わらない」と述べた。2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会を前に、東電福島原発事故の影響がないことを強調したものだが、文部科学省のデータによると、都の7月中の放射能物質降下量は、1平方㎞当たり6.6ベクレルで、福島、茨城の両県に次いで、全国で三番目の高水準を記録している。

 

東京都への放射能の月間降下物が比較的高い値を示しているのは、東電福島原発からの放射能漏えいが、汚染水による海洋流出だけでなく、事故原発から依然、大気中への放射能拡散が続いている可能性を示している。

文科省の7月の放射性物質月間降下量のデータでは、福島県(双葉郡)が、379ベクレル(セシウム134と同137の合計値)で群を抜いて高い。二番目は福島県に隣接する茨城県で11.4ベクレル。次いで東京都(新宿)が6.6ベクレルとなっている。

関東地方は比較的、測定結果が高いが、栃木(宇都宮)が3.2ベクレル、群馬(前橋)2.64ベクレル、千葉(市原)2.52ベクレル、神奈川(茅ヶ崎)1.93ベクレルと、いずれも東京都の半分以下の水準となっている。

ところが、東京都が公表している放射能データでは、7月の降下量はゼロだという。測定地の問題なのか。国のデータと都のデータの食い違いについては、両者が国民に説明責任を負っている。猪瀬知事は、都ホームページ(HP)に掲載している都内の放射線測量結果を、英語で詳細が分かるようにしたことを明らかにした。

 文科省の7月分のデータ http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/9000/8041/24/195_Jul_0830.pdf

東京都のデータ http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/mon_fallout_data.html