HOME13 原発 |東電福島原発 汚染水対策の海側遮水壁は来年9月運用 (福島民報)それまで1年間、ダダ漏れ汚染水は海洋流出続く。国際的に認められるか? |

東電福島原発 汚染水対策の海側遮水壁は来年9月運用 (福島民報)それまで1年間、ダダ漏れ汚染水は海洋流出続く。国際的に認められるか?

2013-09-05 10:55:33

fukushimakabephpThumb_generated_thumbnail
fukushimakabephpThumb_generated_thumbnail東京電力福島第一原発の汚染水対策で、政府は海洋流出を防ぐため東電が整備する海側遮水壁の運用を平成26年9月に始め、同時期に建屋周辺のサブドレン(井戸)からの地下水くみ上げを開始する見通しを示した。4日、汚染水対策のスケジュールをまとめた。ただ、対策を実行するには現場の高い放射線量や技術者不足などが課題となり、計画通りに進められるかは不透明だ。

政府、東電の汚染水対策の概要(図)については、経産省の担当者が4日、自民党の資源・エネルギー戦略調査会と経済産業部会の合同会議で示した。

 
 スケジュールでは、基本方針で掲げた(1)井戸による地下水くみ上げ(2)海側遮水壁の設置(3)凍土遮水壁の設置(4)汚染水浄化設備の高性能化-の4つの抜本対策を26年度中に実施するとしている。

 

海側遮水壁と、井戸からの地下水くみ上げは平成26年度半ばとしていた計画を具体化させた。全長約780メートルの海側遮水壁は東電が4月から鋼管を海に打ち込む作業を進めており、既に半分余りの鋼管を打ち込んでいる。全てを打ち込んだ後、護岸との間を埋め立てて完成させる。

 

地下水の建屋流入を防ぐため、周辺でくみ上げていたサブドレン(井戸)は現在、原子炉建屋の水素爆発などの影響で運用を停止している。高い放射線量の影響で本格的な復旧作業にはまだ着手していないが、今後復旧を進める。26年度内に完成する凍土遮水壁と連携した運用により、建屋に流れ込む量を抑える。

 

同省資源エネルギー庁の担当者は「凍土遮水壁の運用などが始まれば対策の全てがそろう。できるだけ早く汚染水問題を解決したい」と述べた。

 

http://www.minpo.jp/news/detail/2013090510695