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東電福島第一原発3号機のがれき撤去用クレーン 先端部折れる 現場の重機が酷使で劣化か? けが人はなし(FGW)

2013-09-06 13:50:59

 中央付近(矢印)でアームが折れた福島第1原発3号機脇の大型クレーン。アームの先端部が画面右側方向の地面に向かって落下し、くの字になった=5日(東京電力提供)
 中央付近(矢印)でアームが折れた福島第1原発3号機脇の大型クレーン。アームの先端部が画面右側方向の地面に向かって落下し、くの字になった=5日(東京電力提供)
 中央付近(矢印)でアームが折れた福島第1原発3号機脇の大型クレーン。アームの先端部が画面右側方向の地面に向かって落下し、くの字になった=5日(東京電力提供)


 東京電力は5日、福島第一原発3号機のがれき撤去用として作業をしていた大型クレーンの中央部から折れ曲がり、先端の一部が作業用足場に落下したと発表した。事故現場で使用している重機類が酷使によって劣化し始めている前兆かもしれない。
 クレーンは600トンの牽引力があるクローラクレーンで、クレーンの腕に当たるジブ部分が折れた形となった。主要マストとの接合部分にも亀裂が発生している。クレーンは3号機の原子炉建屋屋上に散乱しているがれき撤去作業用に使われていたもので、この日は作業をしていなかったという。けが人や周囲への被害はなかったが、近くには使用済み燃料の冷却設備などがあり、折れたジブ部分が地上設備に当たるリスクもあった。

 
 東電によると、クレーンは長さ54メートルの主マストの先にある、長さ48メートルの「ジブ」と呼ばれる部分。作業員が午前8時半ごろ監視モニターでクレーン先端部が倒れるのを確認した。3号機原子炉建屋の西側にあり、今月2日に使用した際は、異常はなかったという。作業で過重なものを運搬したためか、あるいは酷使によってジブ部分が劣化した可能性もある。他のクレーンや機器の一斉点検が必要だが、今の東電にはその余裕も、やる気もないかもしれない。

 

折れたジブ部分と吊りフック部分については、5日の夜に回収した。

 

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1230328_5117.html

http://www.minpo.jp/news/detail/2013090610736