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福島第1原発・汚染水問題 漏えいタンク解体、原因調査へ (各紙)タンクの地盤も調査してください

2013-09-12 15:00:19

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fukushimatanku33images各紙の報道によると、東京電力の相沢善吾副社長は11日会見し、福島第一原発の汚染水貯蔵タンクからの漏えいが続く原因を調べるため、漏れたタンクを解体する方針を明らかにした。解体作業には、隣のタンクも移さなければならない可能性があり、原因の究明は長期化する見通しだ。
 東電は汚染水が漏えいしたタンク内の汚染水については、すでに別のタンクに移送した。しかし、依然としてタンク内部の放射線量は高く、解体するには内部を洗浄して放射線量を下げる必要がある。その作業で新たに汚染水が発生する。
 解体作業のいつから実施するかについては、相沢副社長は「工程を詰め、できるだけ早く着手したい」と述べるにとどまり、具体的な開始時期は明らかにしなかった。タンク内の汚染水の移送、タンク内の洗浄、タンクの調査と、段階的な作業が必要で、作業途中で追加漏えいや事故を起こさないための配慮も欠かせない。現在の東電の現場チームにそうした冷静な段取りが可能かどうか不明と言わざるを得ない。
 漏れたタンクは「フランジ型」で接合部をボルトで締めた型。通常は土木工事に伴う水を一時的に保管するためのタンクで、放射能物質を含んだ汚染水の保管には適していない。またタンクを満タンにすると、相当の重量が底部にかかるが、東電はタンク設置に際して、十分な地盤補強をしていなかったとの指摘もある。

今回の汚染水漏れはタンク底部の接合部から漏れた可能性が強い。東電はこれまで、接合部に空気を入れて漏えい箇所を調べようとしたが、失敗が続いて断念していた。同型のタンクは福島原発敷地内で300以上ある。

 

 

参考情報:http://www.minyu-net.com/news/news/0912/news5.html